第88話
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分になっているんだけどね………」
「エステル……………」
苦笑しているエステルにヨシュアは不安げな表情で見ていた。
「な〜に、心配そうな顔になっているのよ!先に言っておくけど、あたしはリウイの事は何とも思っていないから、安心してね。………確かに2人の記憶であいつを愛した記憶とかあるけど………それはあくまで”2人”の記憶。あたしには何の関係もないわ!それともあたしの事が信じられない?」
不安そうな表情をしているヨシュアに元の姿に戻ったエステルは微笑みながら尋ねた。
「いや………信じるよ。例え何があろうと変わらないのは君の取り柄だものね。」
エステルに微笑まれたヨシュアが笑顔で答えた。
「全く………リウイ皇帝陛下を呼び捨てにする度胸を持つ事といい、一体お前の家はどういう教育をしているんだ?カシウス。」
「私に言われても。………”王”を呼び捨てにするなど、そんな恐れ多い教育等した事がありません。エステルが特殊なんでしょう。現にヨシュアは礼儀正しいですし。………それと2人とも、イチャつくのなら人目のないところでしてくれないか?」
モルガンに見られたカシウスは溜息を吐いた後、指摘した。
「うっさいわね!!あたし達が働いている時にこっそり家に帰ってお母さんと子作りしていた父さんに言われたくないわよ!」
「ギクッ………なぜそれを………」
エステルの指摘にカシウスは一歩後退して気まずそうな表情でエステルを見た。
「父さん………何をやっているんだよ……」
「ったく。何をやっているんだよ、オッサン……」
「全くこの愛妻家が……」
「フフ…………」
ヨシュアとアガットは呆れ、モルガンは呆れながらも口元に笑みを浮かべ、女王は微笑んだ。
「フフ、でもいいじゃない、ママ。後数か月待ったら、ママ達の弟か妹が産まれるんだから。」
「………………………………何?」
「え………………」
微笑みながら言ったミントの言葉を聞いたカシウスは少しの間固まった後、呆けた声を出し、ヨシュアは驚いた。
「………ロレントに行った時、家に帰ってお母さんから聞いたわよ?まだ当分先だけど、父さんとできた新しい子供が産まれるって。」
「……………………」
「まあ……おめでとうございます…………!カシウス殿………!」
「おめでとうございます!」
「フッ、よかったな。」
エステルの話を聞いて呆けて固まっているカシウスに女王やユリア、モルガンは祝福した。
「フフ、エステルさん達から聞いた時は本当に驚きましたね。」
「ああ。だが、めでたい事には違いないな。」
一方クローゼは微笑みながら呟き、ジンは頷いた。
「えへへ…………早くミント
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