暁 〜小説投稿サイト〜
非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第13話『加入』
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むかせていた顔をすぐさま上げる俺。
てか良いの!? OK!? てっきりNOだと思ったんだけど…!


「だから、良いって言ってるんすよ」

「ホントに!?」


ついつい俺は暁君に思いっきり近づいてしまった。その距離、10cm。


「う…。ホントっす…」

「そっかそっか〜!」


あまりの嬉しさに変な喜び方をしてしまうが、あくまで普通に喜んでいる。
相手も少々どころかかなり引いてるけど・・・気にしない!


「じゃあ放課後に部室に来てよ!」

「部室ってどこっすか?」

「え? あぁ・・・じゃあ案内するから教室で待ってて!」

「う、うっす…」


そう言って、何ともテンションの噛み合わない会話を終えた俺は、すぐさま教室に帰った。無論、色々変なセリフを言って恥ずかしかったからである。
いくら必死だったとはいえ、さすがに当たりが強かっただろうか。だって人との距離感なんてわからないし…。
返事はしてくれたけど、放課後待っててくれるかなぁ…?







「ったく、何だったんださっきのは…」


俺は職員室から教室に帰るまで、ブツブツと独り言を言っていた。
さっきの三浦…だったか、アイツの行動が気にかかる。何で俺に話し掛けようと思ったんだ? 気になる。しかも部活の勧誘までしやがって・・・いや、それが目的だったのかもしれない。
どうせ暇だから行ってやるけど、魔術部って何だ? 部活動紹介の時は寝てたから、覚えてねぇんだよなぁ…。


「はぁ…」


とにかく、めんどくさい部活じゃなけりゃいいんだが。







「暁君!」

「な、何すか…」


放課後になり、俺が暁君と約束した事を果たそうと彼に声を掛けると、彼は非常に驚いた顔を見せた。


「何って…とぼけなくても良いじゃん」

「部活のことっすね。はいはい覚えてます」

「じゃあ行こうか!」


かなり面倒臭がっているが、これは俺のためでも彼のためでも部活のためでもある。何としても連れて行かなければならない。


「わかったっす…」


一応ついては来てくれた。








暁君を連れた俺は、魔術室の前までやって来た。


「はい、着いたよ」

「……」


部室の前に立つや否や、暁君は困惑した表情を浮かべる。その気持ちはわかるよ。どう見ても怪しいもんね。でも怖いのは最初だけだから。


「じゃあ入るよ?」

「う、うっす…」


確認をとった俺はドアを開け、彼と共に足を踏み入れた。


「よう三浦!・・・ってあれ?」


俺らが部室の中に入ると、ある人物は驚いた表情で固まって
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