第13話『加入』
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
*
職員室に着いた。
「いないな…」
暁君の姿は職員室前の廊下にはなかった。
てことは中なんだろうけど・・・いきなり入る訳にはいかないよな…。待つしかない。
「失礼しました」
「!」
お! 暁君が職員室から出てきた! やっぱ職員室にいたか。
よし話し掛けよう!
「ねぇ暁君!」
「あぇっ!?」
「へ?」
…何だ今のは。そしてビビりまくった暁君の顔。
明らかに驚きすぎだろ。もしかして…ビビり?
できてる人間ほど変な弱点があったりするって訳?
まぁ良い。とりあえず話そう。
「な…何か今の面白いね」
「そ、そっすか…」
俺がそう言うと、暁君は照れたような表情で答えた。けど、どこか面倒臭そうに見える。
ちょっと待って。なんかわからんけど話しにくいこれ。しかも話すこと考えてなかったし! アホか俺は!
「な、何か用っすか…?」
「えっと…今職員室で何話してたの?」
「…アンタには関係ないっすよ。用がそれだけなら失礼するっす」
暁君が踵を返し、向こうに行こうとする。話したには話したが、これではまだ友達とは言えない。せめてもうちょっとだけ・・・!
「待ってよ! 良いじゃん、聞かせてよ?」
「何すか。野次馬っすか? アンタ」
野次馬・・・確かにその通りだな。けどここで退く訳にはいかない。嫌われるのだけは勘弁なんだけども…。
「はぁ…部活の話っすよ」
「部活?」
暁君はめんどくさそうにしていたが、これ以上絡まれる方が面倒だと思ったのかそう言った。暁君が入っている部活で何か遇ったのかな?
「俺がまだ何の部活にも入っていないって」
「あ、そっち…」
この学校では、生徒は絶対何かしらの部活に所属しなければいけないという規則がある。だから彼は呼び出されたのだろう。
ちなみに帰宅部も部活ということになるらしい。不思議だ。
「別に入りたい部活はないんすけどね」
その気持ちはよくわかる。俺も前までそうだったから。
・・・ん? ちょっと良いこと思いついたかも!
「じゃあさ、魔術部に来ない?」
俺の部活に入らせる!
そうすれば交流も多くなり、例え気難しかろうと何とかなるはずだ!
さぁ反応は・・・?
「……」
無言で睨まれてる!? しかも若干引いてない? 何で!?
・・・あ。よくよく考えたらこの部活は変な部活だったわ! そりゃその反応も当たり前じゃん!
うわ、失敗した…。
「別に良いっすよ」
「え?」
彼の返答に、うつ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ