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大丈夫、な訳がない。
序の章
ハジマリ×オドロキ
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あった身体はすっかり寸道。縮んだであろう身長。明らかに、幼くなっていた。

「ええええええええっ?!」

 思わず大声で叫ぶ。何度も何度も自分の体や顔をぺたぺたと触って確認した。それでも、胸の膨らみは、自信のあったくびれは見つける事が出来ない。
 私は大きく項垂れ、ふらふらと座敷席に座り込んだ。燃え尽きた姿勢で。

「何があったかは詳しく聞かんが……その、落ち込むなよ」

 師匠さんの優しい声と、肩に遠慮がちに置かれた手によって、私は完全に灰となった。
 まさか、異世界に行ったら子供に戻っていたなんて、信じたくない。
 その思考により、私は眠さに負けて眠りに落ちるまで、現実逃避をし続ける事となる。

↑↓

「申し訳ない……!! お世話になってしまって……」

 目が覚めると、私は店の二階に有るという個室のベッドに寝かされていて、テーブルを見るとまだ温かい、朝食であろう食事が置いてあった。
 流石中華料理店(憶測)。朝食が粥とは。味は抜群に美味で、蓮華を動かす手が止まらなかった。
 食べ終わった頃、ノックの音が響く。返事をすると、ドアの間から顔を覗かせたのはリュカだった。

「ああ、食べ終わたネ? 美味かたカ? それ、私が作たコトヨ」

 ニコニコと可愛らしい笑顔で言う彼女に、とっても美味であったことを伝えると、途端にテンションが上がった。何処がどう美味しかったかを聞かれたので、正直に答える。
 リュカはそれを聞きながら真剣に手帳に何か書き加えており、私は首を傾げた。

「ああ、これアルカ?料理に関する事を書いたレシピ手帳ヨ。ウチ、美食ハンターなるのが夢アルヨ」

 嬉しげに話す彼女だが、一つ、引っかかったことがあった。

「美食、ハンター……?」
「何アルカ、お前知らないネ?今時世間知らずアルナァ〜。教えてやるヨ、美食ハンター言うのは……」

 リュカは私の呟きに反応して、鼻高々に美食ハンターとは何たるかを説明する。小さいつの音が抜けているので、正直な話聞き辛い。
 私はリュカの話を聞き流しながら、そういえば、とポケットを漁った。
 ポケットから出てきたのは、素晴らしい程に綺麗に包まれ、蝋で印のしてある封筒だった。それを容赦なく開き、中の便箋を取り出す。

「ん?それ何アルカ?……て、白紙アルナ」

 隣から覗き込むリュカには、この文字が見えないらしい。私はそんなリュカをスルーして、手紙の文章を読み進めた。
 手紙の文面は次の通りだ。

【拝啓、沢城優梨佳様へ。
 雨の降り注ぐ季節、世界を超えたあなた様は如何お過ごしでしょうか。
 私は、この手紙を神様に書けと言われたので書いています。めんどくせえ。
 ああいえ、なんでも無いのです。
 こちらには、あなた様が今回獲得
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