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目薬
7部分:第七章
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「これからも時々使ってみます」
「いいことね。ただ」
「ただ?」
「できれば昔の鹿児島の言葉も聞きたいわね」
 佐野がくすりと笑って麻里子に言ってきた。
「それはね」
「勉強してみます」
「どんな言葉かね。聞きたいわね」
 そのありのままの自分を出した麻里子への言葉だった。この目薬はヒット商品になった。誰もがありのままの自分を出したい時があるからこそ。


目薬   完


                2010・7・27

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