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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三話 昇格試験 ゴール、そして……
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ろの方で煙りが立ち上っているように見える。

「いや、煙じゃない。埃……ビルの壁をブチ抜いた埃か!」

ギリッと唇を噛むアスカ。

「反則に危険行為だろ?何やってんだ!」

アスカはビルの階段を一気に駆け上がり、最終フロアへ飛び込む。

そこで目にしたのは、スバルが大型相手に苦戦している所だった。

「スバル、下がれ!」

バリアを展開しながらアスカはスバルに向かって叫んだ。

「イヤ!ここで決める!」

大型のバリアで阻まれている右拳を、何とか通そうと魔力を込めるスバル。

だが、動きの止まったスバルに大型の銃口が向けられた。

「バカ野郎!」

アスカはスバルの首根っこを掴むと、力まかせにスフィアがら引き剥がした。

次の瞬間、それまでスバルのいた場所にオートスフィアの魔力弾が打ち込まれる。

間一髪のところだった。

「スクエアシールド、展開!」

自分とスバルを取り囲む正方形の魔法障壁を作り出すアスカ。

スフィアまでの距離はかなり近い。手を伸ばせば届きそうな距離だ。

その至近距離から、魔力弾をガンガン打ち込まれる。

「くっ……まったく、無茶しやがって」

シールドを破壊されないように注意しながら、アスカはスバルに目を向けた。

「でも……でも、もうこれしか方法が……」

「別に責めちゃいないよ。怪我をしたティアナの為だろ?」

アスカの言葉に、スバルがコクリと頷く。

「だったらさ、オレもまぜろよ!仲間外れはイヤなんだよ」

「え?でも反則ギリギリだし、アスカは三回目なんだから……」

「関係ねぇよ!たとえ臨時で組んだとしても、チームメイトが怪我して諦めますって言えるかよ。それに……」

アスカが笑う。

「それに受かるのも落ちるのも、一緒ってのがチームだろ」

ムチャクチャな言い分だったが、アスカにつられるようにスバルも笑みをこぼす。

「時間がない。ラスボスのバリアはオレが一瞬だけ無効化する。一撃で決められるか?」

「バリアがなければ大丈夫!」

アスカに即答するスバル。

「よし、準備開始!」

アスカの合図に、スバルが魔力をリボルバーナックルに集結させる。

魔法陣がスバルの足下に浮かび上がる。

(何だ?この凄い魔力は?)

スバルが練り上げる魔力に驚くアスカ。

近接戦の打撃のみと思っていたスバルが、強力な砲撃魔法を使おうとしているのだ。

「な、なんて魔力だ……行けるか、スバル!」

「いつでもどうぞ!」

スバルの返事を聞き、アスカは自分のシールド魔法をスフィアのバリアにぶつけた。

シールドとバリアが激しく干渉し、バリバリと耳障りな音が響く。

「破れろお
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