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目薬
2部分:第二章
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しまったんだべ」
「困ったことですぎゃ」
「ええと、また随分地域が離れてるわね」
 佐野は麻里子や響達の言葉を聞いて述べた。
「鹿児島に青森に名古屋で」
「はい、そうでごわす」
 麻里子はこう佐野に答えた。
「あの自分を変えられるっていう目薬を使ったでごわす」
「ああ、あれね」
 佐野はその話を聞いてすぐにわかった。
「あのCMの目薬ね」
「そうでごわす。そうしたらもうすぐにこげんことになって」
「自分を変えるんじゃなくて地元に返ったんじゃないの?」
 佐野は麻里子の話を腕を組みながら聞いて述べた。
「それじゃあ」
「そげん思うとですか?」
「そう思うわ。ただ」
「ただ?」
「面白い目薬ね」
 ここまで聞いて微笑んでの言葉だった。

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