第72話(5章終了)
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。)
「………どうやら、あたし達の方が”竜”として、変わった存在のようだね、ミントちゃん。」
「う〜ん………竜はみんな、ミント達みたいなのばっかりと思っていたんだけどな………」
レグナートの念話を聞いたツーヤはミントを見て言い、ミントは首を傾げながら言った。
(フフ……お前達のブレス………中々の威力だったぞ。100年も生きていない竜のブレスとは思えないほど、見事な威力だったぞ……)
「あ、あはは…………」
「す、すみません………」
レグナートの賞賛にミントは苦笑し、ツーヤは申し訳なさそうな表情で謝った。
(何、気にするな。…………それより我が眠りについている間に、世界は随分変わったようだな………)
そしてレグナートはアムドシアスとリタを見た。
「我はアムドシアス!ソロモンの一柱にして、美と芸術を愛する魔神ぞ!」
「冥き途の見習い門番、リタ・セミフ。お見知りおきを。」
見られたアムドシアスは高々と言い、リタは会釈をした。
(ほう………異界では、ソロモンの悪魔が現存しているとはな……それも人の子達に力を貸しているとは…………そしてそこの娘。お主からは命の息吹が感じられん………そしてその”魔槍”……普通ならそのような魔槍、手にした瞬間に正気を失ってもおかしくないのに、お主は理性を持っているようだな………)
レグナートはアムドシアスを見た後、リタを見て念話を送った。
「フフ。ある方達に救ってもらいましたから、今の私がいるんです。」
レグナートに見られたリタは可愛らしく微笑んで答えた。
「あ、そういえば……。ねえ、”レグナート”。ちょっと聞いてもいいかな?」
そしてエステルはある事を思い出し、レグナートに尋ねた。
(ふむ、なんだ?)
「あなたに”ゴスペル”を付けたのは、あのレーヴェっていう男なのよね?”実験”とか言ってたけど……一体、何の実験だったか分かる?」
(ふむ……誤解を解いておくが。漆黒の機を私に付けたのは、あの銀の剣士ではない。『教授』と呼ばれていた得体の知れぬ力を持つ男だ。)
「ええっ!?」
「なんだと……!?」
レグナートの説明を聞いたエステル達は驚いた。
(銀の剣士は、『教授』の供としてここに現れた。そして私が暴走してからは、被害が大きくなりすぎぬよう様々な手を尽くしたのだ。彼が暴走を押さえなければ私は街や村を破壊し尽くすまで止まらなかったに違いない。)
「う、うそ……」
(もしかして……火事の時、先生やミント達を助けてくれたのは……あの人なのかな?)
(……かもしれないね。先生の話でも、助けてくれたのは”銀髪の青年”って言ってたし……)
「野郎……どういう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ