暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第72話(5章終了)
[6/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
りかけるがいい。)

「そ、そうか……」

「ふえぇ〜……」

「ミント達とはまた違う竜なんだね………」

「うん、そうだね。」

レグナートの説明にアガットは戸惑いながら頷き、ティータは呆けた声を出し、 ミントは首を傾げて呟き、ツーヤはミントの言葉に頷いた。

「こ、言葉が通じるのなら確認したいんだけど……。もう、あたしたちと戦うつもりはないのよね?」

(うむ、あの(はたらき)に操られていただけだからな。よくぞこの身を戒めから解き放ってくれた。礼を言わせてもらうぞ。)

「あはは……ど、どういたしまして。」

レグナートにお礼にエステルは苦笑しながら受け取った。

「フン……礼はいい。俺たちがここまで来たのはてめぇを解放するためじゃねえ。これ以上の被害を防ぐためだ。」

(私が被害を与えてしまった街や村の事だな……。意志を奪われていたとはいえ、確かに私にも責任があるだろう。さて……どう償ったものか。)

「ま、まあ、悪いのは”結社”の連中なんだし……。ケガ人は出ちゃったけど、亡くなった人もいなかったし……。誠意さえ伝われば許してもらえると思うわよ?」

「そうだよ〜!レグナートさんが悪いわけじゃ、ないよ!」

アガットの言葉を聞いて考え込んでいるレグナートにエステルとミントは慰めの言葉を言った。

(ふむ、誠意か……。このような物で伝わるか自信はないのだが……。人の子よ、もう少しこちらに近付いてはもらえまいか?)

「う、うん?別にいいけど……」

「……ったく、何だってんだ。」

そしてレグナートのはエステル達に念話である事を伝え、レグナートの念話に首を傾げたエステル達はレグナートに少しだけ近づいた。すると大きな金色の結晶がエステルとアガットの手に現れた。

「な……」

「わぁ……!」

「ほう………これが七耀石の結晶とやらか。うむ、そこらの宝石に負けぬほど美しく、輝いておる!」

突然現れた金色の結晶にアガットは驚き、ティータは目を輝かせ、アムドシアスは興味深い視線で結晶を見た。

「金色の輝き……。空の力を秘めた金耀石(コルティア)の結晶ですね。」

「……確かプリネちゃんから聞いた話だと、金色の結晶が一番価値があるんだよね?」

「うん、そうだよ!金色の七曜石が一番高価なんだよ!」

ツーヤは結晶の説明をし、リタはプリネから教えられた知識から思い出して呟き、リタの言葉にミントは頷いて答えた。



(私が付けた爪痕の償いだ。どうか、おぬしらの手から街と村の長に渡してもらえぬか?)

「な、なるほど……。うん、そういう事なら―――」

「―――駄目だな」

レグナートの頼みにエステルは頷こうとしたが、アガットは断った。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ