第2章:異分子の排除
第25話「事件後」
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たマドカに鈴はそう言い、伊達眼鏡で軽い変装をしてたマドカはそういう。
「いや、バレバレよ?」
「だよねー。むしろ、なんで分からないのかと。」
嘲るように一夏を見ながらマドカはそう言う。
そして、当の一夏はそんなマドカを見て言葉を失っていた。
「なっ....あっ...!?」
「戸籍上は桜さんの義理の妹。...冬姉からも認めてもらってるよ。」
一応説明として、マドカは鈴にそう言う。
マドカの事を知っていて、驚いている一夏と箒は放置のようだ。
「...ところで、さっき鈴はなんて言おうとしたんだ?」
「あ、気づいてたの。...そうね、他の人にも聞きたいし、ちょうどいいわ。」
秋十はさっき鈴が言い損ねてた事に気付いており、改めて聞いた。
「...あの桜さんって、何者なの?」
「....あー....。」
「...えっと...。」
「...その....。」
いつも一緒にいる秋十、マドカ、ユーリが口籠る。
その反応を見て、鈴は大体察する。
「...あ、うん。“そういう”類の人物なのね。」
「...印象としては束さんみたいな感じなんだけどなぁ...。」
「何者と聞かれると...なぁ?」
「...織斑先生の幼馴染としか...。」
三者三様で言う秋十達に、鈴は“束や千冬と同じ類”と考えるようにした。
「天然チートがこんな所にも...。」
「(マドカもチート染みてきたのは...言わないでおくか。)」
鈴がそう呟いたのに対し、秋十はついそう思ってしまう。
...なお、桜の周りにいる人物は大概チート染みてきている。
「...っ.....。」
「だ、大丈夫ですか?」
「...ええ。まだちょっと頭が痛いわ。...今日はもう、安静にしておくわ。」
頭を押さえた鈴に、ユーリは心配そうに聞く。
鈴は安静にしておくと言ったので、今日はここでお開きにするようだ。
「じゃあ、俺たちは行こうか。」
「そうだね。鈴、早く元気になってね。」
「分かってるわ。」
そう言って秋十達は保健室を出て行く。
その際、一夏はずっと何かを考えていたが、誰も気にしなかった。
「....もしもし。」
日が暮れ、寮の一室にて、桜は電話を手に取り、誰かと話す。
同室の秋十は、今はマドカの部屋にて一緒に反省文を書いている。
「...あぁ、もうすぐだな。..あぁ、分かってる。」
電話先の相手に対し、桜は返事をする。
「...まったく、あんたも不器用だな。...ま、立場上仕方ないか。」
桜はその相手
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