外伝〜重剣の決意〜
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ガットを見たティータは少しの間黙った後、アガットに近づいて言った。
「わたし……アガットさんの気持ちはちゃんとは分からないけど……。どうして苦しんでいるのか分かってあげられないけど……。だけど、ミーシャさんの代わりにこれだけは言わせて欲しいです。」
「……?」
ティータの話を聞いたアガットは不思議そうな表情で決意の表情になっているティータを見た。そしてティータはアガットを見て叫んだ!
「……わたしの大好きなお兄ちゃんをバカにしないで!お兄ちゃんの良いところを、なんにも分かってないクセに!お兄ちゃんのことはわたしが1番良く知ってる!悪く言ったりしたらたとえお兄ちゃん自身でも許さないんだからあっ!」
その時、ティータの髪の色が金からアガットと同じ赤に変わった!
「な……!」
ティータの言葉と変貌したティータの髪の色を見たアガットは驚いた!そしてティータはアガットに抱きついた。
「………あ…………」
「わたし、ミーシャさんには負けるかもしれないけど……それでも、アガットさんの良いところを一杯知ってます。だから、悪く言われたらすごくかなしーですし……。アガットさんのこと何も分かってないクセにってとっても腹が立ちます……。だから……だから……」
「………………………………。……はは……参ったな……。ミーシャそっくりの口調で啖呵切りやがったと思ったら……。おまけにミーシャそっくりの髪の色にしやがって………一体どうやったんだ?」
「え………ふえええええっ!?な、なんでわたしの髪の色がお姉ちゃんみたいに変わったのかな………?それもアガットさんと同じ髪の色に………」
アガットに言われたティータは変貌した自分の髪の色を見て、大きな声を出して驚いた。そして少しすると元の髪の色に戻った。
「ほっ…………よくわからなかったけど、戻ってよかった〜…………」
髪の色が戻ったティータは安堵の溜息を吐いた。
「(………まさかな。)…………ったく。それにしてもガキのくせに、ずいぶんマセた真似をしてくれるじゃねーか……」
「こ、子ども扱いしないでくださいっ……。わたし……わたし……。ホントーに悲しくて怒ってるんですからあっ……」
「……そうか……。………………………………。俺は俺のことを何も分かっちゃいない、か……。……まったくその通りだぜ。」
そしてアガットはベッドから立ち上がって、優しげな顔を見せてティータの頭を撫でた。
「あ……」
「ありがとよ、ティータ。よく気付かせてくれたな。」
「アガットさん……」
「……てめえのチンケな物差しでてめえ自身を計っても仕方ねえ。だったらせいぜい足掻いてみるさ。怒りも哀しみも関係なく……答えが見つ
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