外伝〜重剣の決意〜
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の身体はてめえが一番分かってるんだっての。」
「えへへ……よかったぁ。…………あ………………」
アガットの説明を聞いたティータは安堵の溜息を吐いた後、急に泣きそうな表情になり、涙を流し始めた。
「なっ、なんだぁ!?」
ティータの様子を見たアガットは慌てた。
「えくっ……うくっ……」
「だ、だから本当に大丈夫だっての!女神に誓ってウソは吐いちゃいねえよ!」
泣き始めたティータを見たアガットは大慌てで言った。
「えくっ…………ち、ちがうんです……。ホッとしたら……わたし……胸が一杯になっちゃって……。うううっ……。うわあああああああん……!」
「あー……。ったく、仕方ねえなぁ」
大声で泣き出したティータを見たアガットは溜息を吐いた後、ベッドから出てティータの頭を撫でた。
「……悪い。色々と心配かけちまったな。1人で突っ走った挙句、勝ち目のないケンカをやらかして……。しまいにはお前にあんな無茶をさせちまうとはな。」
「……そうだよぉっ!アガットさんのバカぁっ!わたし……わたし……ホントに心配したんだからぁっ!」
頭を撫でているアガットにティータはしがみ付き、両手でアガットの胸をポカポカと叩いて泣きながら叫んだ。
「ああ、そうだな……。本当に……大馬鹿野郎だぜ。」
「うわあああああああん……!」
そしてティータは少しの間、アガットの胸の中で大声で泣き続けた、アガットの胸の中で泣き続けたティータは思い切り泣いた後、静かになった。
「………………………………」
「……落ち着いたか?」
泣き止んだティータにアガットは優しげな雰囲気を纏って尋ねた。
「…………ご、ごめんなさい。いきなり泣いちゃって。」
尋ねられたティータは頷いた後、申し訳なさそうな表情で謝った。
「ったく、あんまり驚かせるんじゃねえっての。銀髪野郎とやり合うよりも肝が冷えたじゃねーか。」
「えへへ……。あ、そうだ。あのあの、アガットさん。お腹空いてませんか?村長さんに材料をもらってスープを作ったんですけど……」
「おお、道理で良い匂いがすると思ったぜ。……って、ちょっと待て。どうして台所が……」
「え……?」
アガットの言葉にティータは首を傾げた。そしてアガットは家の中を見渡した。
「よくよく見たら……たまげたな。所々、違うところもあるがあの頃とソックリじゃねえか。」
そしてアガットはベッドの傍に立てかけてある写真に気づいた。
「おまけにこんな物まで……。ヘッ……よく残っていたモンだぜ。」
「???」
「おっと、ワケ分からねぇか。……実はこの家はな、10年前に全焼しているのさ。」
「え……」
アガット
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ