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お寺の怪
2部分:第二章
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バンコクの住宅地だったのが次第に人影が少なくなり。目の前の大分向こうに古ぼけた寺が見えてきていた。しかし二人はその話に夢中でまだそちらには顔を向けてはいない。
「それも」
「タイではいいのね」
「日本でもですよね」
「そうよ」
 またラーマに答える。
「そうなのだけれど」
「何かありますか?」
「変な目で見られるのは確かね」
 こう言ってぼやくのだった。

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