第1話
ep.010 『赤く染まる幼い少女編 8』 完結
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以上叶世の、『fortress』のリーダーが見送る責任がある。それまではここにいてもらうが、いいな?」
「分かっていますよ。」
「まあ、その後も地上まで俺が護衛するがな。」
そう自信ありげに言う。
「そうですか。それは助かります。」
一礼。そんな事分かりきっているだろう。ここは地下。箇条があるとはいえ、油断はできず、安全性が高いからと言って安心が出来ない。不良なんて探さなくてもいて、一部は街全体が不良なところさえあるのだ。
数分後。
「なんだ、夢絶。学園都市の人間か?」
来た。叶世だ。
「ああ、そうだ。お前の承諾さえあれば、もう俺が同行する準備までできてる。」
席を立ち、
「ああ、私h
「ああ、もう事情は分かっている。ここでいちいち説明されるのも時間の無駄だ。後はそこの『やらない夫』にでも頼んどけ。」
「よしじゃあ行くぞ。」
そう言って、夢絶は席を立つ。
目的区を出て、支配区へ。
移動と言っても、何も変わりない廊下と階段をただただ歩くだけ。何があるという訳でも無く、知り合いがいる訳でも無い。
だが、途中で会った恐らく地上の学生が気になる電話をしていた。
「やあ、久しぶりだね。うん、今は何処で生活しているんだい?」
少しの間。
「へぇ〜。今は地上にいるんだ。アンドロイドの制作の手伝い? いや君は人間の構造しか知らないと思っていたからだよ。」
支配区、中央タワー前。
見上げると地上まで続く長く大きい円柱状の一部に鉄骨などで補強されてあるところがある。よく見ると大きな穴が開いており、まるで砲弾でも受けたようだ。
「よし、あと少しだな。」
気を引き締め、中に入る。
中央タワー1階。ロビーになっており非常用階段。低階層用のエスカレーター、地上までの各階層用のエレベーターがその奥に並んでいる。
ロビーを横目に奥へ。いつもながら満員な訳でも無く、かといって空いている訳でもない。
エレベーターに着く。シーちゃんがジャンプをして、少し高い位置にあるエレベーターのボタンを押す。
扉の上。結構上の階層に留まっていたエレベーターの光がだんだん左へ、ゆっくりと移動していく。
着いた。扉が開くとシーちゃんは真っ先にエレベーターに入る。が、どうやら中に人がいたらしく、シーちゃんは白衣に包まれた。
「うおぉっと、危ないよぉ。」
白髪の仙人のような髭の老人が言う。
シーちゃんの肩を掴み、一度こちらに引っ張りながら
「すまな
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