第64話
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から……。こういう時くらいしかお返しすることができないから……。ううん……違う……。ぶっきらぼうで……フキゲンな顔ばかりして……いっつもわたしのことチビスケって子ども扱いするけど……。本当はとっても優しくて……いつも見守っていてくれて……。大好きで……大切な人だからっ!」
どこか優しげな様子を見せて語ったティータは導力砲を地面に置きそして――
「だからわたし……ゼッタイにどきませんっ!!」
両手を広げてアガットを庇い、叫んだ!
「……あ…………」
「フッ、健気なことだ。その半端者に、そこまで慕う価値があるとも思えないが……」
ティータの言葉にアガットは呆け、レーヴェが感心したその時!
「………よく頑張りましたね、ティータちゃん。………ハアッ!!」
なんとプリネがレーヴェの背後を襲いかかった!
「何!?」
プリネの奇襲に驚いたレーヴェはプリネの攻撃を回避し、レイピアを構えているプリネを警戒した様子で剣を構え直した。
「……………………………」
一方プリネもレーヴェを警戒するかのようにレイピアを構えていた。
「プリネさん!」
「マスター!?」
「い、いつの間に…………!」
プリネの登場にティータとツーヤは驚き、エステルはいつの間にかアガット達の所に行ったプリネに驚いていた。
「……………”姫君の中の姫君”か。なるほど。さすがは”剣皇”の娘だけあって、奴らとは違うな………」
竜が留めているにも関わらず、自分達の所まで来たプリネにレーヴェは感心していた。
「…………”剣帝”……いえ。”レーヴェ”。どうしてこんな事をしたの?」
プリネは静かにレーヴェに問いかけた。
「!?(なっ………!?どういう事だ!?以前とは比べ物にならないほど目の前にいる娘が”あいつ”と重なるとは……まるで”あいつ”に見つめられ、語りかけられているように感じるのは一体……!!)」
一方問いかけられたレーヴェはプリネが自分が知る”ある人物”と重なり、信じられない表情をしたが、すぐに表情を戻して答えた。
「……質問の意味がわからないな。」
「……どうしてこんな事――非力な者達――市民達を傷つけるような人に貴方はなったの?……以前は”力を持つ者が非力な者を守るのは当然”と言っていた貴方が。」
「!!な……ぜ………その言葉を………知って………いる………」
プリネが静かに呟いた言葉にレーヴェは目を見開いて驚き、信じられない表情で後ずさり、プリネを見た!
「…………プリネ・K・マーシルン。これが”今の私”の名前よ。貴方なら”K”に隠された本当の名前が………わかるのではないかしら?」
「……(”K”…
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