第64話
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も知らねえ野郎が適当な事を抜かすなあああッ!」
レーヴェの話を聞いていたアガットはレーヴェを睨み、いきなり攻撃を仕掛けた!
「……腕の差が歴然なのは前の手合わせで分かっている筈だ。加えて竜の脅威もあるだろう。なのに何故、あえて1人で挑む?」
アガットの攻撃の回避や反撃をしたレーヴェはつばぜり合いの状態でアガットに尋ねた。
「勝算なんざ知ったことか……。てめえは気に食わねぇ……ただ、それだけなんだよッ!」
「やれやれ……その程度か。これでは竜を使うまでもない。」
アガットの言葉を聞いたレーヴェは呆れた表情で言った。
「なに………!?………うおっ!?」
レーヴェの言葉にアガットが驚いたその時、レーヴェは一瞬で3回斬り込み、アガットを吹っ飛ばした!
「似たところもあるが……俺とお前は決定的に違っている。それは剣を振るう理由だ。」
「な、なんだと……?」
レーヴェの言葉に驚いたアガットは立ち上がり、武器を構えなおしてレーヴェを見た。
「俺が剣を振るうのは人を捨て修羅となるがため……。しかしお前は、己の空虚を充たすがために振るっている。」
「………………………………」
「重き鉄塊を振るうことで哀しき空虚を激情で充たす……。怒りで心を震わす間は哀しさから逃れられるからだ。だが、それは欺瞞に過ぎない。」
「…………やめろ………………」
レーヴェの言葉を聞き、何かを耐えるような表情でアガットは呟いた。
「そして、欺瞞を持つ者が前に進むことはありえない。”理”に至ることはおろか”修羅”に堕ちることもない。今のままでは……お前はどこまでも半端なだけだ。」
「黙りやがれえええッ!!!」
そして続けて言ったレーヴェの言葉を聞いたアガットは大声で叫んだ!
〜廃鉱内〜
「ア、アガットさんの声!?」
「この響き方だと露天掘りの場所みたいね。とにかく急ぎましょ!」
アガットの叫びを聞いたエステル達は急いで向かった!
〜廃坑・露天掘り場所〜
「ッらああああああッ!」
アガットは吠えながら激しい攻撃を何度も行ったが全て回避された。
「ク、クソが……」
「無様だな……。せめてもの情けだ。そろそろ終わらせてやる。はあああああああッ……」
そしてレーヴェは剣を構え、力を込めた!
「クッ…………」
その様子を見たアガットは一歩退き、武器を構え直そうとしたが
「―――せいッ!」
それよりも速く、レーヴェが一気に間合いを詰めてアガットに斬り込んだ。
「……かはッ………」
レーヴェの攻撃をまともに受けたアガットの両手剣――『火炎剣ルバニオン』は
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