第63話
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」
「はい。……ボースの市民の方達の生活が少しでも早く戻るようにお願いします、”ファラ・サウリン”卿、”ルーハンス”卿。」
エステルに尋ねられたクローゼはエステルとミントに頭を下げた。
「あ、頭をあげてよ、クローゼさん!」
「そうそう!あたし達の仲じゃない!それにその呼び方はやめてって言ったじゃない〜。慣れないし、あたし達じゃないみたいに聞こえるんだから〜!」
クローゼに頭を下げられたミントとエステルは慌てて言った。
「フフ……すみません。……でも、リベール王女の”けじめ”としてやっておかなくてはいけませんし………今のエステルさん達は他国の王族といってもおかしくない貴族ですから………」
エステルとミントに言われたクローゼは頭を上げた後、苦笑した。
「ただ、命令を実行するにしてもお二人のどちらかとリベール王家の一員――クローゼさんが大使館に来て、お父様に直接説明する必要がありますが………」
「わかりました。私は構いません。」
「……じゃあ、ミントがクローゼさんと一緒に行く!ママはアガットさんを追いかけて!」
プリネの説明を聞いたクローゼは頷き、ミントは名乗り上げて、エステルを見た。
「わかったわ!……それとさっきプリネも同行したいって言っていたけど、何で?」
ミントに答えたエステルはある事を思い出して、プリネに尋ねた。
「えっと、その………もし先ほどの執行者――”剣帝”とアガットさんが戦っているのなら、彼と戦った事がある私が行って、加勢すべきだと思いますし……」
エステルに尋ねられたプリネは一瞬言葉を詰まらせた後、答えた。
「そういえばプリネは”剣帝”と戦って一人で勝ったわね………そうね!わかったわ!」
プリネの説明を聞いたエステルは武術大会でプリネとレーヴェが戦い、プリネが勝利したことを思い出して納得した。
「もちろん、あたしも一緒に行きます。」
「同じ”竜”のツーヤがいたら、心強いわね………わかったわ!」
同じように申し出たツーヤを見て、エステルは頷いた。
そしてエステルはティータ、シェラザード、プリネ、ツーヤをメンバーにしてラヴェンヌ村に向かい、残りのメンバーは急いでロレントに向かった………
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