第63話
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ラザードは声を上げ、ミントは信じられない表情をした。
「竜は果樹園を焼き払ってからすぐに飛び去ったらしい。その直後、アガットが現れて消火活動を手伝ったそうじゃが……」
「分かった!あたしたちも行ってみるわ!」
「お、お姉ちゃん!私も連れていって!」
ルグランの話を聞き、ラヴェンヌ村に急ごうとしたエステルを見たティータは真っ先に名乗りを上げた。
「えっ……!?」
「ティータちゃん?」
名乗り上げたティータを見たエステルとミントは驚いた。
「空飛ぶ竜が相手だったら導力砲が役に立つと思うし……。それに……それに……」
「……うん、分かった。でも……無茶をしたらダメだからね?」
アガットが心配なティータの気持ちを汲み取ったエステルは静かに頷いた。
「はいっ!」
エステルの答えを聞いたティータは明るい表情で頷いた。
「………私も同行してもよろしいでしょうか?」
その時、ツーヤを伴ったプリネがギルドに入って来た。
「あ、プリネ。ティアさん達はいつごろ、来れそうなの?」
「……運良く、まだ大使館にいらっしゃいましたから、本日の夕方、もしくは夜にはロレントの信徒の方達を連れたティア様がいらっしゃる予定です。また、翌日には他国の信徒の方達をロレントを経由して、陸路でこちらに来るよう、手配するそうです。」
「フム、そうか………ならば、ここにいる何人かは今からロレントに向かって、イーリュンの信者達の護衛に向かった方がよさそうじゃな……イーリュンの信者達は争う手段を持っていないと聞いておるし。」
プリネの説明を聞いたルグランは頷いた後、提案した。
「………助かります。ティアお姉様もロレントのギルドに依頼を出すとおっしゃっていましたから……それと翌日に来る予定の信徒の方達の護衛はティアお姉様や私に配属されているメンフィルの護衛部隊の兵や親衛隊員達が護衛する予定となっているのでそちらの点は心配しないでください。」
「へ!?プリネもそうだけど、ティアさん、メンフィルの兵士さん達の命令ができるの!?」
プリネの説明を聞いたエステルは驚いて尋ねた。
「エステルさん、お姉様や私は”皇族”なのですから、護衛部隊は当然ありますよ?……付け加えて言うなら、エステルさんやミント、それにツーヤにも護衛部隊がありますよ?」
エステルの様子を見たプリネは苦笑しながら答えた。
「え!?」
「あ、あたしやミントにも!?なんで!?」
プリネの説明を聞いたミントは驚き、エステルもさらに驚いた後、尋ねた。
「フフ……あたしとミントちゃんはマスタ―達――マーシルン家と縁が深い”ルクセンベール”家と”ルーハンス”家の当主。エステルさんはシルヴ
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