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英雄伝説~光と闇の軌跡~(SC篇)
第62話
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が名乗っていた偽名を叫んだ。

「フフ、それはただの偽名だ。執行者No.Ⅱ。『剣帝』レオンハルト。以後、そう呼ぶといいだろう。」

執行者No.Ⅱ、『剣帝』レーヴェは不敵な笑みを浮かべて、名乗り上げた!

「『剣帝』……レオンハルト。」

「なるほど……『獅子(レオン)果敢(ハルト)』か。すると『獅子(レーヴェ)』というのはキミの愛称だったわけだね。」

エステルはレーヴェの本名を呟き、オリビエは納得した表情で言った。

「あ、あんですって~!?」

「貴方が『レーヴェ』……」

「……………………………」

オリビエの言葉を聞いたエステルは驚き、クローゼは不安そうな表情でレーヴェを見て、プリネは悲痛そうな表情でレーヴェを見ていた。

「……いささか不本意だが、仲間内ではそう呼ぶ者は多いな。まあ、お前たちも好きなように呼ぶがいい。」

「……舐めやがって……」

レーヴェの言葉を聞いたアガットはレーヴェを睨んでいた。



「グオオオオオ―――ッ!!」

その時、竜が雄たけびを上げた後、口から炎のブレス――竜の息吹(ドラゴンブレス)を吐いて、近くの建物を焼いた!ドラゴンブレスによって、いくつかの建物が火事になり、隣の建物へと次々と燃え広がった!

「ああっ!?」

「街を焼くつもり……!?」

竜の行動にエステルは驚き、シェラザードはレーヴェを睨んだ。

「……やれやれ。手間をかけさせてくれる。」

一方レーヴェは溜息を吐いた後、竜の背に乗った。

「ま、待てやコラ!」

「どこに行くつもり!レーヴェ!!」

レーヴェの行動を見たアガットとプリネは制止の言葉を叫んだが

「?(何だ?まるで”あいつ”に呼びかけられた気がしたが………)……今回の実験は少しばかり変則的でな。正直、お前たちの手に負える事件ではない。王国軍にでも任せて大人しくしておくのだな。」

レーヴェは一瞬戸惑ったが、すぐに気を取り直してアガット達に答えた後、竜を舞い上がらせ、エステル達に背を向けた。

「クソがあああああああああああああ―――っ!!」



アガットの悔しさの叫びを背にレーヴェを乗せた竜は飛び去って行った!

「ど、どうしよう……。このままだと逃がしちゃう!」

飛び去って行く竜を見たエステルは慌てた様子で言った。

「……俺はこれからあのデカブツを追跡する。お前らは軍が来るまで被害状況を確認してろや。」

「えっ……!?」

「アガット?」

アガットの指示にエステルとシェラザードは驚いた。

「後でまた連絡する!」

そしてエステル達の返事も聞かず、アガットは竜が去って行った方向を走って追って行った!

「アガットさん
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