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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第157話
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ーする大動脈を通じて、いかなる地にも速やかに部隊を派遣……必要とあらば各地に散る全部隊を数時間以内に集結する事ができます。それが鉄道憲兵隊の誇りであり、
矜持
(
きょうじ
)
でもあります。」
「そうなのか……」
「確かに帝国時報でも活躍をよく見かけるけど……」
クレア大尉の説明を聞いた市民達は戸惑いの表情で互いの顔を見合わせた。
「クレア大尉……すごいタイミングだな。」
「あ、相変わらずの頭脳明晰ぶりというか……」
「今の演説で市民達の心を一気に持っていかれましたね……」
「へえ、中々いい女じゃん。」
クレア大尉の演説の様子を見守っていたリィンは驚き、アリサは疲れた表情をし、セレーネは呆け、クロウは感心した様子でクレア大尉を見つめた。
「くっ……」
「我々とて、テロの脅威を前にして領邦軍と争うつもりはありません。そちらはそちらで、我々は我々の役割分担をすれば良いだけの事……そうではありませんか?」
唇を噛みしめて自分を睨みつける領邦軍の隊長にクレア大尉は静かな表情で問いかけた。
「だ、だがそれは……」
そして領邦軍の隊長が答えを濁したその時
「―――ならば複数の場所で何かあったらどうするつもりかな?」
聞き覚えのある青年の声がクレア大尉に問いかけた。
「あ――――」
クレア大尉が聞き覚えのある声を見つめたその時、エスカレーターからルーファスが降りて来た。
(ルーファスさん……!)
(ユーシスのお兄さんだ。)
(一体何故ルーレに……)
(ま、またとんでもないタイミングで現れたな。)
ルーファスの登場にリィンは驚き、フィーとツーヤは目を丸くし、マキアスは表情を引き攣らせた。
「こ、これはルーファス様!もうお帰りでしたか!」
「ああ、侯爵閣下には引き止めていただいたのだが外せない用事があってね。これにて失礼させてもらう。」
「………………」
敬礼する隊長に答えるルーファスの様子をクレア大尉は真剣な表情で見つめ
「アルバレアの御曹司……」
「貴族派きっての貴公子か……」
鉄道憲兵隊はルーファスを警戒した。するとその時ルーファスはクレア大尉に近づいて恭しく礼をした。
「フフ、初めまして。クレア・リーヴェルト大尉。噂はかねがね聞いている。」
「……恐縮です。ルーファス・アルバレア様。」
「ルーファスで構わない。どうやら私が何故、ルーレに来ているのか―――いや、”どうやって”ルーレに来たのかが不思議なようだな?」
「…………っ………!」
ルーファスの問いかけにクレア大尉は唇を噛みしめた。
「あらゆる鉄道
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