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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第156話
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抜きで行かせてもらうわ。これを。」
「へ……」
「は、はい。」
慌てた様子でイリーナ会長から特別実習の課題の内容が入っている封筒を渡す様子を見守っていたアリサは呆けた声を出した。
「夕食は一緒に取れると思うから積もる話はその時にでも。シャロン、後はお願い。」
「かしこまりました。いつ頃お戻りになりますか?」
「夜の7時には戻るわ。招待客にはナイトクルーズでも楽しんでもらいましょう。」
「それは素敵ですね。では、そのように手配します。」
「母様―――いい加減にして!私のことはともかく士官学院の理事のくせに……どうしてそこまで無関心なの!?」
リィン達に必要最低限の事を伝えてシャロンに指示をした後退出しようとしたイリーナ会長を見たアリサは声を上げて怒鳴った。
「アリサ……」
「ま、まあまあ。落ち着いて……」
「アリサさんのお母様もお忙しいのですから仕方ないですよ……」
アリサの様子を見たリィンは心配そうな表情をし、エリオットとセレーネはアリサを諌めようとしていた。
「ああ、忘れていたわ。」
その時イリーナ会長は振り向いてリィン達を見つめ
「え……」
イリーナ会長の突如の行動にアリサは呆けた。
「無事に実習を終えたければ領邦軍と鉄道憲兵隊には近寄らないようにしなさい。侯爵家の方も同じ……立ち寄る必要もないでしょう。あくまで学生らしく常識の範囲で頑張りなさい。――――以上。」
イリーナ会長はリィン達に忠告をした後歩き出し
「行ってらっしゃいませ、会長。」
シャロンは頭を下げてイリーナ会長を見送った。
「は〜……すっげえ母ちゃんだなぁ。」
「軍隊の女将校みたい。」
「アハハ……(カノーネ大尉にちょっと近い人かも……)」
「何と言うか……さすがはRFグループの会長を務められているだけはあるな。」
その様子を見守っていたクロウは呆け、フィーが呟いた言葉を聞いたツーヤは冷や汗をかいて苦笑し、マキアスは感心していた。
「ああもう……だから戻って来たくなかったのよ。………ちょっと引いたでしょ?」
肩を落として溜息を吐いたアリサはリィン達を見つめた。
「いや、そんな事はないさ。」
「僕達の安全を考慮したアドバイスもしてくれたしね。」
「ええ。忙しいながらも理事としての義務を果たしていますわ。」
「はあ……もういいわ。……ここで熱くなったらあの人の思う壺だろうし。」
リィン達の慰めの言葉を聞いたアリサは溜息を吐いた後呟き
「え。」
アリサが呟いた言葉を聞いたリィンは目を丸くした。
「シャロン。こちらも日没までに
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