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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第156話
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。実家の事だから素直に誇っときゃいいだろ。」
「べ、別に私は……」
クロウの指摘にアリサは複雑そうな表情で言葉を濁した。
「ふふ、それでは中に入りましょうか。」
その後リィン達は本社ビルに入り、エレベーターでイリーナ会長がいる23階に向かった。
〜RF本社ビル・23F・会長室〜
「会長、失礼します。お嬢様とZ組の方々をお連れしました。」
「通して頂戴。」
「はい、それでは。」
イリーナ会長の許可を得たシャロンは扉を開け、リィン達は会長室に入ってきた。
(うわ〜……!)
(さすが会長室、大した眺めじゃねーの。)
(でも、この部屋の主である方は後ろの眺めは全く気にしていないようですが……)
部屋に入ったエリオットは驚き、イリーナ会長の後ろにある巨大な窓ガラスから見える景色を見たクロウは感心し、セレーネは戸惑いの表情で仕事をしているイリーナ会長を見つめた。
「―――”カレイジャス”の帝都とルーレお披露目は成功。ウチからの公式発表は明日まで控えておきなさい。―――それで問題ないわ。すぐにでも始めて頂戴。社内のインサイダー取引には徹底的に目を光らせておくこと。―――もしもし。イリーナ・ラインフォルトです。特別列車については了解です。何とか工場を急がせましょう。―――クロスベル関連株が急騰?いいからそのまま保持しなさい。ただし来月上旬までが限度。そのタイミングで全て売却を。―――特別列車の影響でメンフィルに提示した列車砲に取り掛かれる時期が遅れそう?わかったわ。今日の15:30までに製造に取り掛かれる具体的な時期から完成時期を計算して私の端末に送って。本日16:30に本社に来訪されるレン皇女にその事も了承してもらうように交渉をするわ。」
イリーナ会長は片手で端末を操作しながら、もう片方の手には何かの資料を手に取って資料の内容を頭に入れながら、耳につけたイヤホンで様々な人物と通話をして次々と交渉をしたり指示を出したりしていた。
(す、凄いな………幾つもの指示を同時に。)
(ああ、トワ会長もそのあたりは凄かったけど……)
(さらにプロって感じだね。)
(わ、わたくし達、お忙しいところをお邪魔して本当によかったのでしょうか……?)
(イリーナ会長の秘書であるシャロンさんがあたし達を連れて来たんだから大丈夫だよ……)
「………………」
リィン達がイリーナ会長の仕事っぷりに驚いている中、アリサはイリーナ会長に近づいてジト目で見つめ続けた。
「さて―――」
するとその時仕事に一区切りついたイリーナ会長は立ち上がってリィンに近づいた。
「お互い時間もないでしょうし、前置き
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