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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第156話
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リィン達はシャロンの案内によってRF(ラインフォルトグループ)本社ビルに続くエスカレーターに乗った。
「う、動く階段………こんなの帝都にもないよね。」
「階段が勝手に動くなんて不思議ですわ……」
「フフ、あたしも最初は驚いたよ。」
エスカレーターにエリオットとセレーネは驚き、セレーネの様子を見たツーヤは苦笑し
「ああ、確か『エスカレーター』だったか?」
マキアスはアリサに確認した。
「ええ、元々はリベールの工房都市が最初みたいだけど。ラインフォルトの技術者が対抗心を燃やして造ったみたいね。」
「いわゆる技術者根性か。」
「ハハ、大人げねぇな。」
「あれって……」
リィン達がエスカレーターについて話し合っている時、ふと後ろへと振り向いたフィーは一際巨大な建物に魅入った。
「な、なんだあれは……!?」
「ずいぶん変わった形をした建物だけど……」
「たしか……あれは建物じゃなかったよな?」
「ええ、導力ジェネレーターね。」
「導力じぇねれいたぁ?」
「一体どういうものなのですか?」
初めて聞く言葉にフィーとセレーネは首を傾げた。
「ルーレには大規模工場が多いため、大量の導力が必要とされています。その場合、各工場で導力を生み出すより、巨大なジェネレーターから分配した方が効率よく導力を生み出せるのですわ。」
「そ、そうなんですか……」
「技術の進歩というのはこれほどの物だったのか……」
(魔術研究所にある”魔力炉”のようなものか……)
シャロンの説明を聞いたエリオットとマキアスは驚き、ツーヤは真剣な表情で考え込んでいた。そしてエスカレーターを昇り終えたリィン達はラインフォルトグループの本社ビルに到着した。
〜ラインフォルトグループ・本社ビル〜
「うわぁ……」
「とても大きな建物ですわね……」
「うん………ツァイスの中央工房とも比べ物にならないよ……」
「建物自体は雑誌で見た事はあったが……」
「さすが天下のRFグループの本社だね。」
「はは……俺も前にルーレに来た時はちょっと目を疑ったかな。」
「ま、大きいのは認めるけどクロスベルにできたオルキスタワーの方が上ね。あっちは40階立ての超高層ビルだし。」
本社ビルにリィン達が驚いている中、アリサは説明を捕捉した。
「ああ、ガレリア要塞から見えたあの……」
「通商会議の会場となった場所か。」
「お姉様は確かそちらの建物に入ったことがあるのですよね?」
「うん。屋上からの眺めはとてもすごかったよ。」
「なんだなんだ、ずいぶん謙虚じゃねぇの
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