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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第155話
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した。



(ねえねえ、ツーヤ。その”パテル=マテル”ってそんなに凄いの?)

(ええ……”パテル=マテル”一機で町一つを簡単に廃墟にできるくらいのスペックはあります。大きさはそうですね……少なくとも第三学生寮よりは大きいと思います。)

エリオットに小声で尋ねられたツーヤは静かな表情で答え

(ええっ!?)

(学生寮より大きい人形兵器……相当大きいんだろうな……)

ツーヤの答えを聞いたリィンは驚き、ガイウスは呆けた。



「その……話はそれましたがオリヴァルト皇子はよかったのですか?新たな列車砲の購入の交渉に向かうレンをカレイジャスの処女飛行に乗せて。」

その時プリネは心配そうな表情でオリヴァルト皇子を見つめ

「ハハ、リウイ陛下やレン君を含めた多くのメンフィル皇族に加えてメンフィル帝国による多大な出資や技術協力によって、このカレイジャスに予定していた以上の性能を搭載する事ができたからメンフィル帝国を代表してルーレに向かうレン君の頼みを無下にはできないんだよね。実際この”カレイジャス”の主砲にはメンフィル帝国の戦艦―――”モルテニア”の主砲と同じタイプを搭載してもらったから、お互い様だよ。」

「ええっ!?じゃ、じゃあこの”カレイジャス”にも夏至祭の時に見たメンフィルの巨大な戦艦と同じ主砲が搭載されているんですか!?」

オリヴァルト皇子の答えを聞いたマキアスは信じられない表情で尋ねた。



「さすがに”モルテニア”の主砲の威力程はないけど、データでは威力を最高値まで溜めればメンフィルが”結社”から奪う前の”グロリアス”の装甲は貫けるくらいのスペックはあると出ているわ。」

レンの答えを聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ

「レン、貴女ね……」

「”グロリアス”を見た事も無いZ組のメンバーに言っても理解できないぞ。」

プリネとレーヴェは呆れた表情で指摘し

「メンフィル帝国の協力のお蔭で予定していた当初より性能も格段に上がり、武装も充実させる事はできたが、それらを使う事態にならない事が一番なのだがな……」

「父上……」

重々しい様子を纏って呟いたアルゼイド艦長の言葉を聞いたラウラは心配そうな表情でアルゼイド艦長を見つめ

「―――空気を重くしてすまなかったな。ルーレに到着すれば放送で知らせる。それまでは艦内を見て回ってくつろぐといい。」

アルゼイド艦長は気を取り直してリィン達を見回して言った。



―――こうしてリィン達は最新鋭の巡洋艦(カレイジャス)で実習地に送ってもらうことになった。





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