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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二話 昇格試験 アクシデント
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アタシだって、アンタの夢の邪魔をしたくないの!
「じゃあどうすんのよ!走れないバックスを抱えて、残りちょっとの時間でどうやってゴールすんのよ!」
アタシは振り返って強く言った。そうすれば、怯むかと思ったから。
でも、スバルは意外にもしっかりした言葉で答えてきた。
「裏技!反則取られちゃうかもしれないし、ちゃんとできるかも分からないけど、うまく行けば私もティアもゴールできる!」
自信満々にスバルが言う。
「……本当?」
半信半疑でアタシはスバルに聞き返した。
「あ……えと……その、ちょっと難しいかもなんだけど……ティアにもちょっと無理してもらう事になるし、よく考えるとヤッパ無茶っぽくはあるし……」
おい、さっきまでの自信はどに行った?
「なんて言うか、えと、ティアがもしよろしければって、その……」
ブチッ
「あー!イライラする!」
思わずキレたアタシは、足の痛みを忘れてスバルの胸ぐらを掴んで引き寄せた。
「グジグジ言っても、どうせアンタは自分のワガママを通すんでしょ!どうせアタシはアンタのワガママに付き合わされるんでしょ!だったったらハッキリ言いなさいよ!」
ちょっと驚いた表情のスバルだったけど、すぐに真剣な目になる。
「二人でやればきっとできる。信じて、ティア」
その言葉に、不思議と安心するアタシ。スバルから手を離して時間を確認する。
「……残り時間、あと六分。プランは?」
「うん!」
嬉しそうに頷くと、スバルはアタシに耳打ちした。
そのプランを聞いて、アタシはギョッとする。
「ちょ……それ、本当に反則ギリギリじゃない!試験官の受け取り方次第じゃ減点よ?」
「でも、やるしかない!でしょ?」
イタズラっぽくスバルが笑う。
この子、時々大胆になるのよね……
思わず苦笑してしまった。
あ……一つ大事な事がある。
「でも、アイツは巻き込めない、三回目なんだから」
今、この場所にいないアスカの事を思い出す。
「うん、そうだね。これは私たちが勝手にやる事だから」
スバルも同じ事を考えていたのか、同意してくれる。
アタシは少し考えてプランを練り直した。
「アスカには先行してもらうわ。アタシも、フェイクシルエットでフォローする。スバルは作戦通りに動いて」
アタシ達の行動と切り離せば、アスカを巻き込む事はない。
そこまで話した時に、アスカが帰ってきた。ギリギリまで粘っていたのか、所々埃を被っている。
「ラスボスは手強いぜ、近中距離射撃型だ。離れているのに、コッチの位置に正確に打ち込んできやがる」
当然、アタシ達の作戦を知らないアスカは、見てきたことを
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