第58話
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いすぎよ…………まあ、このドレスはラピスが生前着ていたのをあたし用に合わせたのだから、お姫様に見えるのはドレスのせいよ、きっと。」
ツインテールの髪型を腰まで下した髪型で、深い緑のドレスを着て、真っ白な外套を羽織ったエステルは苦笑しながら言った。
「そういえば、他のみんなは?」
「シェラザードさんとジンさんはその……あちらでお酒を頂いています。」
首を傾げて尋ねたエステルの疑問にクロ―ゼは苦笑しながらあるテーブルに顔を向けた。そこではいつもの姿のシェラザードとジンがテーブルにさまざまな酒の瓶や料理を置いて、それぞれのグラスに自分で注いで呑み、料理を食べていた。
「ゴクゴクゴク…………プハ〜!相変わらず、メンフィルが出すお酒って美味しいわね♪」
「ああ。さすがは皇家が開くパーティーだけあって、料理もそうだが酒も一級品だな。」
嬉しそうな表情でワインを呑んだ後言ったシェラザードの言葉にジンは頷きながらも、お酒を呑んだり、料理を食べていた。
「もう………何やっているのよ、あの2人は〜…………シェラ姉はともかくジンさんまで……」
「フフ、たまにはいいではありませんか。皆さんも気にしていないようですし。」
呆れて溜息を吐いているエステルにクロ―ゼは苦笑しながら言った。
「フフ、少しいいかしら?」
「相変わらずの呑みっぷりね。……師のペテレーネとは大違いね。」
「あら、カーリアン様に大将軍じゃないですか。どうしたんですか?」
自分達のテーブルに近付いて来たカーリアンとファーミシルスに気付いたシェラザードは尋ねた。
「あの時、大使館にあったお酒が全部なくなったせいで決着がつかなかった勝負……ここで付けましょうか♪」
「……そうね。ここなら大使館とは比べ物にならないくらいあるから決着は付けれるわね。カーリアンの言う通り、誰が最後まで残るか………勝負ね。」
「あら♪望む所です♪」
カーリアンとファーミシルスの言葉にシェラザードは嬉しそうな表情で答えた。
「ハハ、これは面白いものが見れそうだな。」
その様子をジンは笑いながら見ていた。そしてシェラザード達は呑み勝負を始めた。
「もう……揃いも揃って…………」
「あはは……でも、あの中で誰が勝つかちょっと興味深いですね。」
「ミントはシェラお姉さんが勝つと思っているよ!」
シェラザード達の様子を見たエステルは呆れ、クロ―ゼは苦笑し、ミントは嬉しそうな表情で言った。
「あれ?そう言えばアガットは?」
「アガットさんはその……食事をした後、『寝る』って言って会場を出て行っちゃった………」
首を傾げているエステルにティータは残念そうな表情で答えた。
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ