暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
外伝〜獣の魔神の試練と契約〜後篇
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を見たエステルは元の姿に戻り息を切らせながらも、棒を構え、そして残る力を全て棒に注ぎ込んだ!

「とっておきを見せてあげるっ!はっ!とりゃあぁぁぁぁ!」

身体全体に闘気を纏ったエステルは回転しながらジャンプし

「せいっ!まだ………まだぁっ!」

ジャンプしたエステルは突進しようとしたカファルーの前に飛び込み、そして!

「はぁぁぁぁ!奥義!太・極・輪!!」

カファルーの周りを回転するように駆け抜けながら攻撃した!エステルの回転によって、カファルーの周りは巨大な竜巻が出来た!

「グオオオオオオオオオオッ!?」

回転が生み出すあらゆるエネルギーを打撃に応用したエステルの奥義にしてSクラフト――太極輪を受けたカファルーは悲鳴を上げて、地面に倒れた!

「ハア……ハア……もう……ダメ……………」

一方全ての力を使い果たしたエステルは倒れているカファルーの目の前で、気絶して倒れた!



「………グオ。グルルルルル………」

一方倒れていたカファルーはゆっくりと起き上がって、倒れているエステルを見下ろした。

「そ、そんな!まだ立ち上がるなんて……!」

その様子を見たクロ―ゼは信じられない表情で見ていた。

「エステル!ミント!起きなさい!」

「お願いだから、起きて!2人とも!!」

シェラザードとティータは必死の形相で2人に呼びかけたが、意味はなく2人は何の反応もしなかった。

「……俺達も加勢するぞ!」

「ああ……!これ以上は見ていられん!」

一方アガットとジンは武器を構えたが

「待って。」

なんとエヴリーヌが2人の前に出て制した。

「どけっ!あいつらが殺されちまうだろうがっ!!」

自分達の前に来て制したエヴリーヌをアガットは怒鳴った。

「カファルーを見てよ。もう、カファルーに戦闘する意思はないよ。」

「……何……?」

エヴリーヌの話を聞いたジンは驚いた後、カファルーを見た。

「…………………………」

カファルーは倒れているエステルを見続け、そして

「グオオオオオオオオオオオオ―――――!!」

すざましい雄叫びをした!すると倒れているエステルの腕に炎が宿ったかのような、炎の色をした腕輪が現れ、エステルの腕に装着した。

「…………………………」

そしてカファルーはエステルに背を向け、どこかに飛び去った。



「エステルさん!ミントちゃん!」

カファルーが去った後、クロ―ゼ達はエステルとミントに駆け寄った。

「………大丈夫のようね。2人とも気絶して眠っているだけよ。」

エステル達の状態を調べたシェラザードは安堵の溜息を吐いた。

「よ、よかった〜……」

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