第52話
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レボニアからは”魔王”と恐れられ、リベールからは”英雄王”と称えられるあの”覇王”なのですか!?正直、信じられないのですが………」
エリィの説明を聞いたリースは信じられない表情をして尋ねた。
「私も正直、今でも信じられません………一体、どういう経緯でリウイ皇帝陛下とお姉様が恋仲になり、結婚をする事になったのか私が知りたいぐらいです……週に何度かお姉様と通信をしたり、数か月に一度はお会いしたりしていましたが、今までそんなそぶりすらも見せた事がなかったですし………」
「あの。リウイ皇帝陛下は確か”戦妃”、”闇の聖女”等、側室がいますし、確か陛下にはエリィさんとそれほど年が離れていないご息女がいたと思いますが……それどころか孫娘もいらっしゃったはずですし……」
「陛下とペテレーネ様のご息女――”姫君の中の姫君”プリネ様と現メンフィル皇帝陛下のご息女――”聖魔皇女”リフィア様ですね。……私もあの方達の事は知っています。短い間でしたがあの方達にお世話になった時期がありましたし…………」
「そうだったのですか。……結婚とおっしゃっていましたが、エリィさんのお姉様もリウイ皇帝陛下の側室の末席に加わるという形なのですか?」
エリィの話を聞いたリースは尋ねた。
「それが………陛下の正室としてメンフィル皇家――マーシルン家の一員になるそうです。」
「え!?正室ですか!?……失礼ですが陛下はエリィさんのお姉様の事をそこまで愛しておられるのですか?正室となると側室とは違って、王妃扱いになるでしょうし……その……ご家族――陛下達以外の皇家の方達は何も言わなかったのですか?もしかしたら皇位継承にも関係するかもしれませんし………」
「……お祖父様の話では陛下とお姉様が結婚のご報告をする為に、ロレントからはるばるクロスベルに来てお祖父様と会われたそうで、その時の2人の様子を見た所、お互いを深く愛し合い、幸せそうにしているように感じたとお祖父様はおっしゃられていました。それと陛下のお話によると、陛下は既に皇位から退いて隠居の身の上、例えお姉様が陛下との子供を産んでも、皇位継承には影響しないとの事で、特に反対されるような事はないどころか、むしろ祝福までされ、ご家族である現皇帝夫妻――シルヴァン陛下やカミーリ皇妃が結婚式を挙げる事までご提案をなさったほど、賛成のご様子だとお聞きしたそうです。」
「そうなのですか………それだけ陛下はエリィさんのお姉様を大切にしていられるのですね。それにご家族の方達もお二人を祝福されているのですね………」
「はい。話を聞いた時は驚き、子供どころか孫もいる陛下と結ばれて本当にいいのかと疑問に思いましたが、陛下と結ばれる事でお姉様が幸せを手に入れるのでしたら、私は妹としてお姉様
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