第52話
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……今日の所は失礼しますね。」
「あ、うん。……そういえば、プリネ。どうしてここに来たの?」
「実はエステルさんを含めて、みなさんに御用があってギルドに行き、事情を聞いたのでここに来たのです。」
「あたしを含めたみんなに用?一体何?」
プリネの話を聞いたエステルは首を傾げた。
「それはミントが元気になってからにします。………それよりエステルさん、一つお尋ねしたいのですが、いいですか?」
「うん?何?」
「…………エステルさんにラピス様とリン様の魂が宿っていて、今回の件でお2人と同化し、記憶を受け継いだというのは本当なのですか?」
「あ、うん。…………ほら。」
プリネに尋ねられたエステルは2人の力を解放し、翡翠と紫紺のオッドアイになり、髪は黒髪の先端部分に金色が混じった姿になった。
「!!」
変貌したエステルを見て、プリネは驚いた表情をしていた。
「フフ……”過去の私”を陛下や母達から聞いたお前にとっては驚く事かもしれないな。」
変貌したエステルはラピスとリンの口調を混ぜて答えた。
「…………もしかして、今の”貴女”はラピス様とリン様なのですか?」
「あはは、違うって。プリネを驚かせたくて、受け継いだ記憶の中にある口調で答えただけよ。………まあ、今は癖みたいな形で出ているけど”あたし”の口調で統一するつもりよ。でないとみんなが混乱しちゃうでしょ?」
驚いて自分を見ているプリネにエステルは苦笑しながら答えた後、元の姿に戻った。
「そうだったのですか………………………………(エステルさんに授ける名前はリフィアお姉様の提案通り、やはり”あの名前”であるべきですね……アリアお姉様とグラザお兄様にもこの事を早くお伝えしないと………)」
エステルの答えを聞いたプリネは考え込んだ。
「どうしたの、プリネ?」
「いえ…………今日の所はこれで失礼します。そうそう、エステルさん。お2人の記憶を受け継いだのなら、近い内驚く事がありますよ。」
「へ?それってどういう事??」
「フフ………それはその事を知る日までの楽しみにとっておいて下さい。………ツーヤ、行くわよ。」
「あ、はい。その前にエステルさんに最終段階の事も説明しないといけませんので、玄関で待って貰ってもいいでしょうか?すぐに参りますので。」
「ええ、わかったわ。」
そしてプリネは部屋を出て行き、ツーヤもエステルにミントが今後どうなるかを説明した後、出て行った。そしてその日の夜、ツーヤの説明通り、ミントは光の繭の中に包まれた。ツーヤから予め聞いていたエステルは最初は焦ったが、すぐにツーヤの説明を思い出し、落ち着いた後、必要最低限の事をする以外はずっとミント
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