第52話
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「はわわわ。写真で見た時は嘘かと思ってたけど、本当にツーヤちゃんなんだ………」
クロ―ゼはツーヤを眩しそうな目で見て、ティータは慌てた様子でツーヤに答えた。そしてツーヤはミントに近付いた。
「……久しぶりだね、ミントちゃん。」
「ハア……ハア……ツー……ヤちゃん……?うん……久し……ぶり……だね……」
ツーヤに話しかけられたミントは弱々しい笑みを向けた。
「ちょっと、身体を触るね。」
「う……ん……………」
そしてツーヤはミントの身体のいくつかの場所を触って調べた。
「……やっぱり。」
(もしかして………)
「!!もしかして、何かわかったの!?」
ミントの状態を調べ終わって、納得して頷いているツーヤを見てプリネは心当たりがある事を思い出し、エステルは血相を変えてツーヤに詰め寄った。
「はい。」
「ねえ、ツーヤちゃん……ミントちゃんは一体何の病気にかかっているの……?」
エステルの問いに頷いたツーヤにティータは心配そうな表情で尋ねた。
「まず、最初に言っておきますね。ミントちゃんは病気にはかかっていません。」
「え!?」
「ふえ!?」
「ど、どういう事!?」
ツーヤの答えを聞いたクロ―ゼとティータは驚き、エステルは驚きながら尋ねた。
「……”成長”ね、ツーヤ。貴女も”成長”する時、同じ症状だったし。」
エステルの疑問に答えるようにプリネは静かな声でツーヤに確認した。
「はい。」
「せ、”成長”って……じゃあ、もしかしてミントはツーヤみたいに大人になろうとしているの!?」
「ええ。その証拠にかつて、エステルさんが口づけをした部分の紋章が浮かびあがって輝いています。」
「え?あ、ホントだ………」
ツーヤに促されて、エステルはミントの片手の紋章が浮かびあがって輝いている事に気付いた。
「ハア……ハア……ミント………大人に……なる……の……?」
「うん。聞いた話だとミントちゃん、数日前から寝込んでいるんだよね?多分、あたしの予想だとそろそろ最終段階になるだろうから、その時になったら苦しくはなくなるから安心して。」
「うん……ミント………頑張る……!」
ツーヤの答えを聞いたミントは苦しみながらも答えた後、エステルを見た。
「ママ……ミントが……大人に……なったら……ママや……お祖母ちゃんの……オムレツ……一杯……食べたい……な……」
「そんなの、いくらでも作ってあげるわ!だから、絶対元気になりなさい!約束よ!」
「うん……約束……だよ………!」
エステルは心配そうな表情で叫び、ミントの手を握り、ミントはエステルに弱々しい微笑みを見せた。
「さて
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