第49話
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最初、誰かいるのかと思って聞こえてきた方角に向かって大声で呼びかけてみたんですよ。でも、何の返事もないから気のせいかと思っちゃって……」
「ふむ……。ボクたちに伝わるのを見越してわざわざ鳴らしたのかもしれないね。」
「挑発……ということですか。」
「ケッ、舐めやがって……」
リッジの話を聞いたオリビエの推測にクロ―ゼは不安そうな表情で頷き、アガットは舌打ちをした。
「………………………………。シェラ姉……どうする?」
「そうね……。罠の可能性は高いけど飛び込んでみるしかなさそうね。招待に応じさせてもらいましょう。」
そしてエステル達がミストヴァルトに行くメンバーを決めたその時、リッジがある事を思い出してエステル達に言った。
「あ………実はさっき話した事、メンフィル兵を率いているっぽい人に話しちゃったんだけど、不味かったかなぁ………?」
「え!?」
「メンフィル兵を率いているというその人物……どんな容姿かしら?」
リッジの話を聞いたエステルは驚き、アイナは尋ねた。
「えっと………紫が混じった銀髪に赤い瞳の男性で、細剣を帯剣していました。服装からしてかなりの身分の人と思うんですが……」
「紫が混じった銀髪に赤い瞳、武器がレイピアって………その人、リウイじゃない!!」
「何故、リウイ陛下が兵達を率いて本格的に動き出したのでしょうか……?昨日の様子では、今すぐには動かないご様子だったのに………」
リッジの説明を聞いたエステルは驚き、クロ―ゼは信じられない表情で呟いていた。
「リ、リウイ陛下って…………じ、じゃあ、あの方がは、”覇王”………!道理で迫力があった訳だよ………」
エステルとクロ―ゼの話を聞いたリッジは驚いた後、冷や汗をかいた。
「迫力があったって、どういう事?」
一方リッジの言葉に首を傾げたエステルは尋ねた。
「迫力というか………あれは完全に怒っていたな………僕を見つけて鈴の音で尋ねられてさっきの話をした時、『どこにいる!』とか『さっさと教えろ!』とか迫られて、もの凄く怖かったから、つい話しちゃったんだよな……」
「………普段冷静なあの陛下に一体、何があったのかしら?」
リッジの話を聞き、シェラザードが首を傾げたその時
「うふふ………さすがに今回はいくらパパでも怒るわよ。」
「レン!」
「「レンちゃん!」」
なんとレンがギルドに入って来た!
「レン……じゃあ、貴女がリウイ陛下とペテレーネ様の次女のレン姫ですか。………早速ですが一体何があったのですか?」
エステル達の言葉を聞き、ギルドに入って来た少女の正体がわかったアイナは真剣な表情で尋ねた。
「…………
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