第48話
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るんですね………!」
プリネの説明を聞いていたイリーナは謙遜していたが嬉しそうな表情でプリネに尋ねた。
「ええ。…………イリーナさんに与えられる名はツーヤと違って、ある意味特別です。」
「え……どんな名を与えられるのでしょうか?」
「………”テシュオス”。それがイリーナさんに与えられる予定となっている名です。」
「え……!?そ、その名って確かリウイ陛下の正妻の方の旧姓ではないですか!わ、私みたいな者にどうしてその名を……!いくら、正妻の方と同じ名前だからと言って……」
自分に与えられる予定となっている名を知ったイリーナは信じられない表情でプリネに尋ねた。
「……私はそうとは思わないんですけどね。だから、そんなに謙遜する事はないです。(そう………その名はイリーナさんだからこそ、名乗れる名なのですから……)」
謙遜しているイリーナにプリネは気にする必要はないと伝えたその時
チリーン………
なんと鈴の音が辺りを響き渡らせた!
「鈴の音……?………あ…………………」
「イリーナさん!?クッ……こ……れは……一…体………………」
そして鈴の音を聞いてしまったイリーナとプリネは意識を失い、地面に倒れた!
「プリネ!?イリーナさん!?」
「ちょっと!しっかりしなさい!」
「……………………!」
プリネ達が倒れたその後、ペルル達がプリネの身体から出て、ペルルやフィニリィはプリネ達を揺すって声をかけ、パラスケヴァスは心配そうな様子でプリネを見ていた。
「ええい、落ち着け!」
「「「……………………」」」
そして、アムドシアスは出て来た後、ペルル達を一喝して、黙らせた。
「………見た所、眠っているだけだ。だからそんなに慌てるな。」
「……わかった。………けど、まさかアムドシアスの口から『落ち着け』なんて言葉が出るとはねぇ………」
アムドシアスの説明に頷いたペルルは苦笑して言った。
「なんだと!?まさかこの我をハイシェラのような粗暴者と一緒にしているつもりなのか!?」
「ああ、もう……”こんなの”がソロモンの一柱だなんて……”色欲”の者といい、ソロモンの魔神達は”こんなの”ばかりなのかしら?」
ペルルの言葉を聞いてペルルを睨んでいるアムドシアスを見て、フィニリィは呆れていた。
その後、一個小隊を連れたツーヤとリタがやって来てプリネ達の状態を見て、特にツーヤが表情を青褪めさせて取り乱したが、リタ達によって落ち着き、そして眠ってしまったプリネ達を大使館へと運んで行った。ツーヤ達が大使館に着き、リウイ達に事情を話したその頃、エステル達はロレントに到着した………
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