第47話
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らに広がってしまった……。パーゼル農園やマルガ鉱山が覆われてしまうくらいにね。」
「あ……」
「ロレントのお外で暮らしている人や働いている人達がいるものね。」
「なるほど……。農園の一家と、鉱員さんの安全を確保するというわけね。」
アイナの説明を聞いたエステルはハッとし、ミントはロレント郊外に住む市民や働いている鉱員達の事を思い出し、シェラザードは納得した。
「仕方ねえ……。どうやらそっちが優先だな。」
「鉱山と農園というのは離れた場所にあるからな。このまま2手に分かれた方がいいかもしれないな。」
「ええ、その方が効率的ね。」
ジンの提案にシェラザードは頷いた。
「だ、だったらあたしたちが農園じゃダメ?友達の家族がやってるし……」
「ほう、そうなのか。それなら俺たちが鉱山の方に行ってくるか。」
エステルの答えを聞いたジンはこれからの目的地を決めた。
「ああ、決まりだな。オリビエのヤツを起こしてとっとと出発するとしようぜ。」
「フッ、呼んだかい?」
アガットの言葉に答えるかのように、オリビエはリュートを鳴らしながらギルドに入って来た。
「おお、起きたか。」
「なんでリュートをわざわざ鳴らすんだか……」
オリビエの行動にエステルは呆れた表情をしていた。
「ハッハッハッ。今朝もあいにくの天気だからね。せめてボクの華麗な演奏で雰囲気を明るくしてあげたい……そんなステキで心憎い演出だと思ってくれたまえ。」
「ったく、朝からテンションの高いヤツだな。」
相変わらずのオリビエの調子にアガットは呆れた表情をしていた。
「でも、オリビエってばちゃんと見回りしたみたいね。ちょっと見直しちゃったわ。」
「ふふ、そうね。ご苦労さまだったわ。」
「オリビエさん、ありがとう!」
呆れていたエステルだったが、オリビエが真面目に仕事をした事に感心し、シェラザードやミントはオリビエを労った。
「ハッハッハッ。紳士として当然の義務だよ。本当はパトロールがてらエステル君の家にお邪魔しようと思ったんだがね。思った以上に視界が悪くて泣く泣く諦めてしまったのさっ!」
「まったくもう……見直したと思ったら。」
「さてと、オリビエさんにも手短に事情を説明するわね。」
そしてアイナはオリビエにも事情を説明した。
その後エステル、シェラザード、クロ―ゼ、ティータはパーゼル農園に住む市民達をロレントまで護衛する事にし、アガット、ジン、オリビエはマルガ鉱山の鉱員達をロレントまで護衛する事にし、ミントは依頼の対応の為にギルドに待機となり、そしてミント以外のそれぞれのチームがロレント郊外にいる市民達をロレントまで誘導するために
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