暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第231話 最強姉妹
[10/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、主に絶剣と剣聖の方を見ていたのはリュウキだ。自分の目で視て(・・)、あの2人の強さを感じ取った様だった。

――……只者ではない。

 一目で強さが判る。伝わるのは、本当に随分と久しぶりの事だった。

「ああ……。アイツ、オレがやったのは絶剣の方だけど……、一言でいえば《異常》だったよ。―――段違いだった」

 視線を4人に向けたまま、一瞬も逸らさない様にしながらキリトは、リュウキの言葉に、そうつぶやいていた。直に接した、戦ったキリトだからこその感想だったのだろう。それを訊いたリュウキは、自然と笑みを浮かべていた。

「……お兄さん、笑ってます」

 そう言ったのはキリトの肩にいたユイ。リュウキが笑みを見せている事に気づいた。その笑みは、その種類(・・)の笑みは何度か見た事があった。

「――そう、か?」
「ああ。……その笑み、随分と久しぶりに見たよ」
 
 そのリュウキの表情は、レイナと一緒にいる時の愛しむ様な表情でなく、キリトや他の仲間達と一緒に、笑っている時の様な表情でもなく――。

 本当に、ワクワクしている。心躍る、と言う表情が全面に出ている満面の笑みだった。目を、輝かせている、と言っていい。それは、年相応の本当に楽しそうな笑顔だった。



――やがて、リュウキの笑みが止むこともなく、進行していたカウントが0になり、デュエルが始まった。

 【DUEL】

 その文字が一瞬の閃光を発すると同時に、アスナとレイナは同時に全力で地を蹴った。
 タッグ戦の場合は、協力し 連携が命とも言えるのだが、基本的にはマンツーマンだ。其々が、ターゲットを決めて、出だしを図る。つまり 挨拶がわりの一発目、と言う訳だ。

 アスナとレイナ側から見て、左側にユウキが、右側にランがいる状況。閃光の様な速度で突進し、アスナがユウキを、レイナがランを手に持ったレイピアで穿とう、と気合を見せていたのだが――。

「「ッ!!」」

 突如、視界から 2人がまるで消えた様な錯覚に見舞われた。

 それは、ランの視界から、レイナが消えたのだ。軌道上では、マンツーマン。レイナがランに向かって突進、攻めていたのだが、突如 左方向へと進むベクトルを代えたのだ。アスナも直線からやや左側に逸れ、丁度 ユウキを左右から挟み込む様に突進した。

 相手は、百戦錬磨と言っていい程の戦績を誇っている。生半可なフェイントの類は見破られるだろう、と睨んでいての選択だった。――だから、小細工なしの全力の速攻で攻める。

 アスナとレイナの2人は、一心同体、と回りは称する程 息があっている。事、戦いに置いては尚更だった。長く共に《血盟騎士団(KoB)》を支え続けてきたからこそ、たどり着ける極地だといえるだろう。

 軈
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ