暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第231話 最強姉妹
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けどね?」



――どうやら、2人も姉妹なんだ………当たった。


 と思いつつ、間違いなく妹っぽく、おてんばな少女を見て。

――《ボク》と言う一人称がよく似合うなぁ。

 とも、感じていた、が それも一瞬だ。
 何故なら、2人とも共通しているのは、本当に良い笑顔だと言うこと。つまり、無邪気なまでの自信があり、と言う事だ。

『魔法を使っても良いし、アイテムを使っても全然良い、――剣一本あれば問題ない』

 と言っているのだ。

 通常、デュエルに置いて、魔法は詠唱中の無防備時間や遅延が長く発生する為一概に言えないのだが、アイテムともなれば、話は別。回復アイテムは言わずもがなであり、少々値は張るが、ステータスブースト系アイテムも使えば、更に有利である事は間違いない。

 それらの大きな有利性(アドバンテージ)を相手に与えても、自分たちは問題ない。と言う事。それらが、アスナの戦意をぴりっ、と刺激させた様だ。
 レイナに関しては、元々気合は入っていた、と言う事もあるが、この自信をみせられた事や、リュウキに気合を入れてもらった事を相乗させて、更に気合充分な様子だった。

「じゃあ……」
「うん」
「「私達も剣だけで……」」

 この2人も姉妹である事は、周囲の歓声と そして 容姿もよく似ている事から、驚かなかったが、息がぴったりあっている事、何も話し合ってないのに、直ぐに決まった所を見て、絶剣と剣聖は、少し微笑みを見せていた。

「あ、ユウ。まだ決めなくちゃ」
「おーーっとと、そーだったねー」

 お互いが姉妹と言う事もあって、『よっしゃ! 早速だー!』 と気合を空回りさせてしまった絶剣の少女をブレーキさせたのは、剣聖の少女の方だった。

「お姉さん達は、地上戦と空中戦、どっちが好き?」

 それに虚をつかれてしまったアスナとレイナ。まだ得意とは言えない空中戦も覚悟をしていたのだが、リーファの一件もある。

「――どっちでも良いの?」

 代表して訊いたのが、アスナ。
 それを訊くと 2人はニコニコしながら頷いていた。これも……ある意味 一首の駆け引きの類か? と思わず勘ぐってしまうのだが、2人の笑顔にはまるで邪神の欠片さえ、感じられない。無我ゆえの強さ、境地とでもいうのだろうか……? とも思ってしまったが、そんな集中力の類も見えない。

――初見では、どう見ても強さが測れない。

 つまり、リズの言うとおり、打ち合ってみないと判らない。ぶつかってみないと判らない、と言う事だった。

 そして、アスナは一瞬だけ レイナを見て、レイナも頷いた。自分たちが最も得意とする場所が何処なのか、それはよく判っている筈だ。

「「地上戦で」」

 また、寸分違わずに、揃う
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