暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第231話 最強姉妹
[4/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
てくれたのは、シリカ。
彼女は戦闘後、ボコボコにされてしまって、その衝撃の余韻がそれなりに残っていた様だったから、足元が覚束なくなって、倒れ込む様に抱きついた、との事だった。
相手が、本当に男の子であれば、……困った事になりそうだったが、異性に過剰に接触すると、つまり抱きつくと、間違いなく発生する《ハラスメント・コード》がアナウンスされなかったから、間違いないのである。
「そう、か。……随分と大変だったんだな? シリカは」
「ぅ……、そーでしたよ………」
しょぼん、と耳を伏せてしまうシリカ。
ピナが、『きゅるる……』と励ます様に頭上で翅を羽ばたかせているのが、何処かまた、愛らしかったのは、また別の話。
「そ、それでも驚くよっ、だって、色々とすごい事、訊いてたらさっ! 通り名だって、すっごく強そうなんだしっ。なんっていうか、筋骨隆々? みたいな印象だったもんっ!」
まだまだ興奮冷めぬレイナ。だが、それを訊いたリュウキは、実に対照的だった。
「ん……、そうか? 女性プレイヤーに付く様な通り名じゃないだろうな、と一般的にも思える名前が、身近に何人かいたし。それで十分先入観はなくなると思うんだが……」
身近な例を、悪気もなく、ちゃっかりと上げちゃうのはリュウキ。
そう――確かに、自分たちのパーティには、イメージをいうだけであれば、負けていない者がいる。
1人は、《バーサクヒーラー》
更にもう1人は《バーサクソンガー》
どちらも女性プレイヤーに名付けるには……少々抵抗が有る、と言うものだ。
後、もう1人、
猫妖精族
(
ケットシー
)
の《
弓兵
(
スナイパー
)
》も何処か負けていない気がするが、古来より、凄腕
狙撃手
(
スナイパー
)
には、女性が多数いたから、まだ弱かった、と言うのはリュウキの意見である。
その返答を訊いて、頬を思い切り膨らませるのは誰なのか……、もはや言うまでもないだろう。
「もーーっ、リューキくんっ!」
「ひ、ひどいよー。それに 好きで名乗ったんじゃないし、そもそも名乗ってもないのに、もぉ……」
レイナは、腰に両手を当てて、仁王立ち。アスナは 何処か窶れた様子。何度もいわれてきているからだろう。
少々、2人の琴線に触れてしまったと言う事で、そうそうに手を挙げるのはリュウキだった。
それを訊いて、回りではニヤニヤと笑ってしまっている。……勿論、リズ中心に。
「っと、それより、キリト君?」
「え? どうした??」
アスナは、話題を逸らせようとしたのだろうか、或いはキリトに本当に何か聞きたかったのか、恐らくは両方であろう。表情を一変させると、視線をやや鋭くさせてキリトを見た。
「キリトくんが、あの人に負けた理由って――……」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ