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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第231話 最強姉妹
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、スカートを摘み、まるでお芝居の様な仕草で礼をする。 そして、やや離れた所で、もう1人。こちらは芝居っぽくなく、礼儀正しく、緩やかに一礼をしていた。
唖然として見つめてしまうのはアスナとレイナ。無敗の剛剣士、そして聖剣士、とも言える《絶剣》と《剣聖》。その2人のイメージ、出来上がっていたイメージが頭の中で徐々にひび割れていくのだ。
割れるトドメになったのは、全面に前に出ていた
闇妖精族
(
インプ
)
の方が、満面の笑み、眩しいほどの笑みを浮かべて、無邪気っぽくVサインを作っていた事。それを 何処か微笑ましく……と言うより、呆れ視線も見え隠れしている
猫妖精族
(
ケットシー
)
。歓声が更に際立った事。――歓声が沸き起こるのも判る。……だって、2人はあどけなさがやや残ってると言っていい、
少女
(
・・
)
達だったから。
「………ちょっと、リズ……」
「なに?」
イメージの中の《絶剣》と《剣聖》は、完全に消失し 種族の特徴的な武器防具だけがそのイメージの中に残されていた。だからこそ、アスナは唖然として、リズの脇を肘で突く。
「え、え……?」
「ん? どうした、レイナ?」
そしてレイナはと言うと、何度も何度も瞬きをしながら、2人を見ていて、その隣でいたリュウキもそれに気づいた様で、首を傾げていた。
「だ、だって――――」
レイナは、混乱冷めやまぬ様子で、ゆっくりと、それこそ芝居がかった動作でリュウキに向き直る。丁度、同じタイミングでアスナがリズの両肩を掴み、揺らしながら、2人の姉妹は、声を合わせたかの様に言うのだった。
「「ふ、2人とも、女の子じゃないっ!?」」
そう、《絶剣》も《剣聖》も女の子(のように見える外見)なのだ。
ステレオ感が何とも言えない気がするが、そこは仲良し似た者姉妹だ。先程のイチャコラ、ラブコメも、打ち合せをしていたのではないか? と思える程殆ど同時進行だったから、それ程は驚かないのだが、やや 旗色が悪い?のは アスナの急接近を受けたリズだった。あまりの剣幕だったから。
「あ、あっれー? 言わなかったっけ?」
「言ってないよ!」
やや視線を反らせているから、リズ自身も言っていない事を分ってるだろう。
「ん。確かに性別に関しては――いや、GGOでは紛らわしいアバター番号があるから……、一概には言えない………な」
訝しみつつ、そう返すのはリュウキだった。
キリトも、それを訊いて思わず頷いてしまう。《M9000番台》とやらのレアケースも無きにしも非ず、と何処かで思った様だったが。
「ちゃんと、女の子でしたよ? 私……、ちょっとドジしちゃって、2人に倒れ込んでしまっちゃって……、それで、ハラスメント・コードが出ませんでしたから」
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