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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第147話
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この所から説明してませんでしたね……」

脱力から立ち直ったマキアスとレーヴェは呆れ、エマは苦笑し

「俺達学生が自主的にやる年に一度のお祭りのことさ。出し物やら屋台やら、ステージでの発表やら……この学院じゃ、主に1年生がクラスごとに企画するらしい。」

「2年生は進路もあるから有志限定みたいだね。後は、クラブ活動ごとに何か出すパターンになるかな?」

「へー、面白そう!それだったらゼッタイに何かやらないとダメだよー!他のクラスよりも目立たないと何かシャクだしー!」

リィンとエリオットの説明を聞いた後真剣な表情で声を上げた。



「はあ、そうなのよね……早速T組の生徒に『絶対に負けませんわ!』とか宣言されちゃったし……」

「なにそれ。」

「フェリス嬢か。ふふ、いかにも言いそうだな。」

「実際、6月の中間試験でT組は僕達にかなり対抗意識を燃やしているみたいだからな……」

溜息を吐いたアリサの話を聞いたフィーは首を傾げ、ラウラは微笑み、マキアスは考え込んだ。



「フン、ハイアームズの三男に勝ち誇られるのはあり得んが……こちらの人数が少ないことも考えに入れるべきだろな。」

「ふむ……そういう問題もあるのか。」

「うーん、せめて他のクラスの出し物がわかるといいんだけど。」

ユーシスの意見を聞いたガイウスとエリオットはそれぞれ考え込んだ。

(……確かにみんな集中しきれていない感じだな。)

そして仲間達の様子をリィンが見つめたその時

「ほらほら、しゃきっとしなさい。」

サラ教官が教室に入ってきた。



「サラ教官……」

「えっと……自習だったのでは?」

「ええ、そうだったんだけど理事会が無事終わったからね。こっちの方に戻ってきたのよ。」

「そ、それで……!?」

「”特別実習”の方は!?」

サラ教官の話を聞き、”特別実習”の有無をサラ教官が知っている事に気付いたアリサとマキアスは血相を変えて尋ねた。



「ふふ……君達の父兄はどうもスパルタみたいねぇ。全会一致で”特別実習”の継続が決定したわ。」

「あ……」

「……そうか……」

「あはは……大変だけどちょっと安心したかな。」

「うむ、先月の事を考えると慎重に行動すべきとは思うが……」

「それでも、特別実習あってのZ(おれたち)という感じがあるからな。」

「……そうだな。」

「メンドくさいけど仕方ないか。」

「エヴリーヌは勉強よりそっちの方がいいから、よかったよ。」

「もう、エヴリーヌお姉様ったら……」

「やれやれ……」

「皇子殿下や理事の方々には感謝しないといけませんね。」

「あはは、
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