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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜運命が改変された女神の新たなる道〜中篇
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悲痛そうな表情をし、ベルフェゴールとリザイラは静かな表情で呟いた。
「その…………正直、何て言ったらいいかわかりません…………」
「フフ、気にしないで。貴方の反応は当然だし、それに理由は未だわからないけど、私はこうして蘇り……私のせいで運命が狂ったアストライアお姉様とセリカ(お姉様が愛する人)が”エステル(人)”によって救われたんだから。かつて裏切られた”人”によって”神”が救われ、そしてエステル―――”人”が多くの異種族に加えて女神と共に生き、笑い合っているんだから。……それだけでも私にとっては心から嬉しい出来事だわ。私の目指した”道”は決して間違っていない事が証明されたのだから。」
申し訳なさそうな表情で謝罪するリィンに苦笑したアイドスは優しげな微笑みを浮かべた。
「…………俺もアイドス様が目指す”争いのない世界”……可能性は限りなく低いですが、実現は不可能ではないと思っています。」
「あら、どうしてかしら?過去、人々は争う事で利益を得て、自分達の生活を発展し続けているでしょう?」
考え込んだ後静かな表情で答えたリィンの答えを聞いたアイドスは目を丸くして尋ねた。
「確かに人々は争う事で発展し続ける事を歴史が証明していますが、それでも争いのない平和な世界を望む人々もいます。例えばリベール王国の女王―――アリシア女王陛下はかつてエレボニア帝国の侵攻によって祖国が危機に陥ったにも関わらず、”不戦条約”を掲げ、西ゼムリア大陸内での国家間の戦争を失くそうとしています。メンフィル帝国は”光と闇の共存”を掲げ、種族関係なく共に平和に生きる世界を目指しています。そして先程上げた例の二つと比べるとあまりにもちっぽけですが俺達―――トールズ士官学院特科クラス”Z組”はこのエレボニア帝国が”貴族派”と”革命派”によっていつ内戦が始まってもおかしくないと言われている状況でありながら、それぞれの派閥に属する子息や息女が同じクラスで共に笑い合い、協力し合って今までどんな試練が訪れても乗り越える事ができたのですし、これからも喧嘩や意思の違いで仲違いしても必ず乗り越えられると信じています。ですからどのような険しい道でも一人じゃ無理でも、仲間達がいればいつか必ず乗り越えられる事ができると思います。」
リィンは入学してから今までの出来事を思い出しながら答え
「…………………………」
リィンの話をアイドスは呆けた表情で聞き続け
(うふふ、ご主人様だからこそ出せる答えでしょうね♪)
(ふふふ、これもあの担任教官に毎回厄介事を押し付けられたお蔭でしょうね。)
(アハハ……でも、私もリィン様の意見には賛成です。どんな時代でも平和を願う人はいるのは本当の事ですし。)
ベルフェゴールはからかいの表情
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