第45話
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「ハッハッハッ。そう警戒することはないさ。このオリビエ、たとえハーレム状態でも節度は守る紳士だからねぇ。ムフフ……」
「あ、あう……」
「オリビエさん……目がヨコシマですよ。」
オリビエの表情を見たティータは引き、クロ―ゼは苦笑した。
「まったく、このまま簀巻きにしてやろうかしら……」
(簀巻きってなんだろう??)
エステルは呆れた表情で溜息を吐き、ミントはエステルの言葉に首を傾げた。
「こら、スチャラカ演奏家。こんな所で何してやがる。とっととパトロールの順番を決めちまうぞ。」
その時、アガットがギルドから出て来て、オリビエを睨んだ。
「え……。……ハッハッハッ。アガット君ったらお茶目さん。パトロールは、君とジンさんの2人でやるって話だろう?」
アガットの言葉に一瞬驚いたオリビエだったが、笑って自分は逃れようとしたが
「そんな事は一言も言ってねえ。俺たち野郎どもに任せとけって言っただけだ。」
「へっ……」
「おら、とっとと来やがれ。」
「ア、アガット君。ちょっと待ってくれないか?こんなハーレム状態なんて滅多にあることじゃないんだよ?君の分まで楽しんでくるからどうか見逃して……」
「あー、とっとと始めるぞ。」
問答無用にオリビエはアガットにギルドの中へ連れて行かれた。
「うーん、オリビエ馴らしにはああいうのが一番みたいね……。しかもホントに緊張感のないヤツ。」
「ふふ、本気なのか冗談なのかいまいち判りにくい人ですよね。」
エステルの言葉に頷いたクロ―ゼは微笑みながら答えた。
「100%本気だと思うけど……。とりあえずティータとミントの教育に良くない存在であるのは確かね。」
「そ、そんなこと言ったらオリビエさんが可哀想だよ〜。」
「そうだよ〜。オリビエさん、面白くていい人だよ?」
オリビエを酷く言うエステルにティータとミントはオリビエを庇った。
「ふふ……」
「シェラ姉?」
「ううん、何でもないわ。オリビエの言葉じゃないけど今夜は早目に休みましょう。」
「うん、そうだね。………っと。その前に。………サエラブ!!」
(………何用だ。)
シェラザードの言葉に頷いたエステルはブライト家に向かおうとしたが、ある事に気付きサエラブを召喚した。
「えっと……よかったら、アガット達を手伝ってくれないかな?アガット達の負担も減るし、サエラブなら、あたし達と違って”獣”の感覚とかがあるから怪しい人を見かけた時、すぐに捕まえられそうだし。」
(………まあ、いいだろう。我も”男”だしな。)
「ありがとう。」
そしてサエラブは器用にギルドの扉を開けて、ギルドの中へ入って行
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