第4章〜眠りし魂達の覚醒〜 第43話
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プリネがパラスケヴァスを使い魔にしたその頃、エステル達はボースに向かっていたが、飛行船がロレントに寄った時、今まで見た事がない濃霧が発生し、飛行船は無事着陸したが濃霧が晴れない限り飛行船の出航も見合わせる事や結社の”実験”の可能性が非常に高いと感じたエステル達はロレントで調査する事を決め、ギルドに向かった。
〜遊撃士協会・ロレント支部〜
「ふふ、まさかこんな時にあなた達が来てくれるなんて。確かボース支部に向かう途中だったのよね?」
エステル達がギルドに入るとロレント支部の受付――アイナが笑顔で出迎えて、確認した。
「ええ、その通りよ。狙ったタイミングで足止めを食らっちゃたわ。」
シェラザードは溜息を吐き、苦笑しながら答えた。
「おかげでウチはとっても助かったけどね。それにしても……エステルと会うのは訓練場に行く時以来かしら?新しい仕事用の服もだいぶ板に付いたみたいね。」
「そ、そっかな……」
アイナに褒められたエステルは照れた。
「ミントも最初見た時は、本当に大丈夫かなと思った事があったけど、訓練所に行く前までの仕事ぶりや訓練場での経験、そして今までの活躍を聞く限り、どうやら私の杞憂だったようだわ。もう、推薦状も3枚あるようだし、この調子なら正遊撃士になる日も近いようで、期待しているわ。」
「えへへ〜。」
同じように褒められたミントは笑顔で照れていた。
「ジンさん、クローディア殿下、ティータさんとは初めてよね?私、ロレント支部の受付を務めるアイナといいます。よろしくお願いしますね。」
「はい、こちらこそ。」
「あのあの……よろしくお願いします。」
「はは、お前さんの噂は色々と聞かせてもらってるよ。」
アイナに自己紹介されたクロ―ゼは軽く会釈をし、ティータはペコリとお辞儀をし、ジンは豪快に笑いながら答えた。
「あら……そうなんですか?ところでオリビエさん。そんな所でどうしたのかしら?」
ジンの言葉に首を傾げていたアイナだったが、依頼状が貼ってある掲示板に隠れているオリビエに話しかけた。
「ハッハッハッ……き、気にしないでくれたまえ。決してあの夜のことがフラッシュバックするとかそういう訳ではないんだからね?」
「???」
焦り、笑顔ながらどこか恐れている様子のオリビエをアイナは不思議がった。
「ふふ……そっとしておいてあげなさい。そういえばアガットはアイナと面識あるのよね?」
「まあな。ロレントにはあまり寄らねぇから何度か会った程度だが。」
シェラザードに尋ねられたアガットは頷いて答えた。
「ふふ、今回はよろしくね。挨拶はこれくらいにして早速、状況を説明させてくれる?」
「ええ、お願いする
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