外伝〜真の守るべきもの〜中篇
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驚いていた。
「――――先ほど遊撃士協会に依頼があった。そこにいる娘達や後ろの怪物を守ってほしいという依頼が。私はその依頼を受けて、ここにいる。………それだけだ。」
男性――カシウスの弟弟子にして『八葉一刀流』の免許皆伝の腕を持つ数少ないA級正遊撃士の中でも”最強”と言われ、”風の剣聖”の異名を持つ正遊撃士――アリオスは静かに答えた。
「依頼……?一体誰が………?」
アリオスの話を聞き、プリネが首を傾げていたその時
「プリネ様!ご無事ですか!?」
「こらこら。前に出過ぎだよ。」
「気持ちはわかるけど、少しは落ち着いて下さらないと。」
イリーナがジンのような武闘家の服装をした女性と淑女のような雰囲気を持つロングコートを着た女性と共に現れた。
「イリーナさん!?まさか、貴女が依頼を!?」
「はい!ここの騒ぎが起きて少ししてから運良く、3名の遊撃士の方達がギルドに戻って来ましたので、彼等にプリネ様達をお守りするよう依頼を出しました!」
「そう………フフ。それにしてもまさか”風の剣聖”まで連れてくるとは思わなかったわ。」
イリーナの説明を聞いたプリネは予想外の援軍の登場に微笑んだ。
「なっ……!民間人を守るギルドがその怪物を守るというの!?」
話を聞いていたミレイユは驚いた後、信じられない表情でアリオスに尋ねた。
「――そこの女性の話ではそこにいる怪物は滅多に人に危害を加えない温厚かつ意思が通じる”闇夜の眷属”。ならば、我々遊撃士協会は”支える籠手”を誇りにし、先ほどから無抵抗でいるそこの”闇夜の眷属”を守るだけだ。――リン、エオリア。依頼人の護衛を頼むぞ。」
ミレイユの疑問に答えたアリオスは2人の遊撃士に指示をした。
「了解!」
「はい!」
アリオスの指示に格闘家の服装をした女性――遊撃士リンとロングコートを着た女性――遊撃士エオリアは頷いた。
「オォォォ………ブロードアックス!!」
さらにその時、遠巻きに見ている野次馬の中にいたエメラルドグリーンの髪を持ち、青を基調とした服装を着た少年がリタを攻撃していた警備隊員達の所に飛び込んで、自らの足を斧のように降りおろして、衝撃波を発生させるクラフト――ブロードアックスを放って、警備隊員達を吹き飛ばした!
「……フッ………」
そして少年は口元に笑みを浮かべて、ミレイユ達を見た。
「なっ……今度は何!?」
またもや現れた突然の敵の援軍にミレイユは驚いた!
「――ワジ・ヘミスフィア。最初は見物人でいるつもりだったけど、僕も参加したくなってきたから加勢させてもらうよ。幽霊さん?」
少年――ワジはリタを見て、言った。
「……変わった人ですね。貴方の雰囲気
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