第5章
冥界合宿のヘルキャット
第103話 絶賛、迎撃中です!
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子神喰狼は千秋の風になす術もなく岩に叩き付けられる。
以前にもまして、風力が上がってるな。
俺と違って、修行の成果はすぐに出てる様だな。
ギャオオォォォオオオ!
子神喰狼はすぐに起き上がり、俺と千秋に向かって突進してくる。
「えい!」
身構える俺と千秋だが、子神喰狼を横合いから塔城が殴り掛かる。
そして、その姿は神楽の様に頭部から猫耳を生やし、スカートから猫の尻尾を覗かせたものだった。
それはつまり、恐れ、否定していた猫又の力を受け入れたと言う事になる。
「私はこの力を受け入れ、使いこなしてみせます!もう自分の力を恐れない!」
塔城はそう言いながら、パンチで怯んだ子神喰狼を持ち上げ、『戦車』のパワーで軽々と上へ放り投げる。
「イッセー先輩と一緒なら、怖くありません!」
更に猫又の力で生み出した青白い炎で追撃する。
子神喰狼は炎で焼かれ苦しむ。
「デェアアッ!」
そこへイッセーの鋭い一撃により、子神喰狼は岩を砕きながら吹っ飛ばされる。
「今の所は上々か」
冥界に来てからの修行や決意を新たにする出来事によって、俺達の力は以前とは比べ物にならない程になっていた。
「……とは言え、相手も流石は神喰狼の子供か」
イッセーの一撃で吹っ飛んだ子神喰狼は明らかにダメージを負っているにも関わらず、平然としていた。
子供でこれだ。親の力は計り知れないな。幸い、親の神喰狼は木場とゼノヴィアによってなんとか抑えられていた。
「とにかく、木場とゼノヴィアが親を抑えている間に」
「ああ。見る限り、他も大丈夫そうだしな」
もう片方の子神喰狼と戦ってる教会組もミドガルズオルムの模造品と戦ってる部長達も今の所、危なげなく戦えていた。
肝心のロキはいまだ傍観に徹していた。だが、いつ動いてもおかしくはない。警戒は怠れない。
「まずは目の前のこいつだ!」
「おう!」
「うん!」
「はい!」
ロキへの警戒を緩めない様に目の前の子神喰狼に意識を集中させる。
ー○●○ー
「なかなか善戦してるじゃねえか」
「ええ。ですが、ロキ殿が戦線に加われば、戦況は大きく混乱するでしょう」
「介入するとしたら、そのタイミングかしら?」
「う〜ん、油断してるとは言え、悪神様だからなぁ。そう簡単には行かねえだろうなぁ」
「じゃあ、いつ行くのよ?」
「そうさなぁ。ミョルニルが届いたタイミングが良いんじゃねえか?」
「確かに。ロキ殿の注意が最も集中
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