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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第一話 昇格試験 出会った三人
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抱える。

(こいつ、もしかしてただのバカ?)

試験前に、お荷物を抱える気分になるティアナ。

そんなティアナの気も知らないでアスカは続けた。

「オレの強みは、防御力と足の速さだ。まあ、攻撃力は凡庸(ぼんよう)だけどな」

「防御力って…これからターゲットを撃破しなくちゃいけないのよ?分かってるの!?」

ティアナは頭を抱えたままアスカを見る。いや、睨んでいる。

「だから、攻撃は任せるよ。オレはバリアを張って二人を守る。これでいいんじゃないか?」

「なに勝手に決めてんのよ!」

ティアナの絶叫が辺りに響いた。





「あー、頭が痛いわ。マジで」

試験前からドッと疲れるティアナ。

大事な試験をアスカの所為で壊されたくない、と割と本気で思っていた。

その様子を見たアスカがティアナに声をかける。

「ま、そんな訳でウチの部隊の出来が悪いのは本当の事だ。気にすんな」

「あ…」

アスカの言葉に、ティアナはハッとする。

先ほどの自分の態度。

アスカの部隊を聞いて表情を曇らせた事。そして、それを気にして自分を責めていた事。

その胸のモヤモヤした感情を、アスカは取り除こうとしていたのだ。

「……もう、アンタもスバルと同類ね!調子が狂っちゃうわ!」

プイッとティアナは顔をそらす。

若干、頬が赤くなっているのは、素直にお礼を言えなかった恥ずかしさからきたものだろう。

「へへ、そりゃどうも」

悪びれる訳でもなく、アスカは笑う。

どことなくスバルと同じような笑い方をするな、とティアナは思った。

「???」

ただ一人、スバルはそのやりとりの中で何があったのか、分からずにいた。





アスカside

とりあえず、いい感じで試験に向かえそうだ。

スバルはムードメーカーって感じで、実際の舵取りはティアナがやっているみたいだし、それに乗っかればうまく行きそうだ。

そんな事を考えていたら、時間が来た。

アラームが鳴って、同時に空中にフォロスクリーンが浮かび上がる。

オレ達は横一列に並んでピシッと直立不動になる。

「おはようございます!さて、魔導師試験の受験者さん、三名、そろってますか?」

スクリーンにプラチナブロンドの人形みたいにカワイイ美少女が映し出されて、元気にこちらに話しかけてきた。

「「「はい!」」」

オレ達はそのスクリーンに向かって敬礼する。

はて?この美少女が試験官なのか?

何か、見ていて微笑ましいんだけど。

「確認しますね?時空管理局陸士386部隊に所属のスバル・ナカジマ二等陸士とティアナ・ランスター二等陸士。同じく時空管理局陸士0
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