第41話
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
するなんて、誰も思わなかったし……」
「レンちゃんは一体何を考えてこんな事をしたんだろうね……」
謝罪するエルナンをエステルは慌てた様子で声をかけ、ティータは不安そうな表情で呟いた。
「ティータ……もう、元気出しなさいよ!今度会ったら、絶対にあの子に事情を聞きだしてやるわ!」
「ふえっ……?」
「ママ……?」
エステルの言葉にティータやミントは首を傾げた。
「だって、レンはプリネの妹なんでしょ?だったら、普段はロレントのメンフィル大使館にいる可能性がかなり高いわ。メンフィルの王様達の話だとプリネ達も帰って来ているようだし、事情を話してレンにあわせてもらって、今回の件を怒って、そしてなんでこんな真似をするか絶対に聞きだしてやるわ!」
「お、お姉ちゃん……。うんっ、そうだよね!」
「ふふ……さすがエステルさん。」
「うんうん、その意気だよ!」
エステルの心強い言葉にティータは明るい表情をし、クロ―ゼは微笑み、アネラスは嬉しそうに頷いた。
「フッ、気持ちいいくらいのあっぱれな前向きさだねぇ。」
「ったく……軽く言ってんじゃねえぞ。ガキとは言え、相手は王族なんだからな。」
「ふふ、いいじゃないの。これがエステルなんだから。」
オリビエは感心し、アガットは呆れ、シェラザードは微笑んでエステルを見た。
「こういう前向きさは旦那以上かもしれんなぁ。」
ジンは口元に笑みを浮かべて感心していた。
「うーん、ええなあ。ますます惚れてしまいそうや。」
その時、ケビンがギルドに入って来た。
「あ……!」
「ケビン神父。お待ちしていましたよ。」
ケビンの登場にエステルは驚き、エルナンは笑顔で出迎えた。
「やー、遅れてスンマセン。今までカラント大司教にこっぴどく説教されてましてなぁ。それで遅れてしまったんですわ。」
「………………………………」
苦笑しながら事情を説明するケビンをエステルはじっと見た。
「どした?オレの顔に何かついとる?」
「あのー、今更といえば今更な質問なんですけど……。結局ケビンさんって何者なの?」
「ええ、それがあったわね。あたしたちも結局、はぐらかされたままだわ。」
「もちろん普通の神父さんじゃないんですよね?」
首を傾げているケビンにエステルはジト目で睨んで正体を尋ね、エステルに続くようにシェラザードやアネラスも尋ねた。
「そやな……。改めて自己紹介しようかな。―――七耀教会『星杯騎士団』に所属するケビン・グラハム神父や。以後、よろしく頼みますわ。」
「『星杯騎士団』……?」
ケビンが名乗った時、言った組織名がわからなかったエステルは首を傾げた。
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ