第39話
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くしに微笑んだみたいね。」
「ちょ、ちょっと……。そんなものを使って何をするつもりなのよっ!?」
勝ち誇った笑みを浮かべて語るカノーネにエステルは睨みながら何を企いんでいるかを尋ねた。
「言ったでしょう。公爵閣下の即位を手伝うと。そのためには女王陛下に認めていただかなくてはねぇ。」
「ま、まさか……」
「狙いは城の女王様!?」
「ははは!今ごろ気付いても遅いわ!この『オルグイユ』ならたやすく城門も粉砕できる!城詰めの部隊も敵ではない!お前たちはせいぜい指をくわえて見ていなさい!」
そしてカノーネはオルグイユの中に入り、オルグイユを進ませた。自分達を轢くつもりで進んできたオルグイユを見て、エステル達は左右に分かれて回避した。
「し、しまった……!」
「追いかけるわよ!」
そしてエステル達はオルグイユの追跡を始めた!
「ふふ……完全に引き離せたようね。このまま城を占拠して女王陛下を拘束できれば……」
オルグイユのハッチから状況を確認したカノーネが不敵な笑みを浮かべたその時、砲弾がオルグイユの近くに撃ちこまれた!
「な……!?」
突然の攻撃にカノーネは驚いて、攻撃が来た先を見た。
「ふう……どうやら間に合ったようだな。」
そこにはユリア率いる親衛隊達が大砲らしき導力の大型武器を設置して待ち構えていた!
「お、王室親衛隊……!それに……ユリア・シュバルツっ!」
「久しぶりだ、カノーネ。まさかお前とこんな場所で相見えることになろうとはな。」
「あなたたち……どうしてここに!?レイストン要塞で飛行訓練をしていたのではなくて!?」
ユリア達の登場にカノーネは驚いて尋ねた。
「シード中佐から緊急の応援要請があってね。どうやらグランセル市街で変事が起こるのを読まれていたらしい。そこで我々が飛んで来たわけさ。」
「くっ……ただの昼行灯かと思えば……」
ユリアの答えを聞いたカノーネは誰の仕業か知り、唇を噛んだ。
「中佐はリシャール大佐と同じくカシウス准将の元部下だからな。侮ったお前のミスということだ。」
「どうやらそのようね……。それで、あなた達。何をしようというのかしら?」
「なに……?」
「アルセイユに搭載された移動式の導力榴弾砲……。そんなものでこの『オルグイユ』に対抗できるとでも思って?」
眉を顰めているユリアにカノーネは不敵な笑みを浮かべて尋ねた。
「対抗できぬまでも足止めくらいはできるさ。じきにシード中佐の部隊もこちらに到着するはずだ。投降した方が身のためだぞ。」
「うふふ……。アーハッハッハッ!」
「……なにがおかしい。」
突如笑い出したカノ
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