第39話
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事件の時よりさらに成長したエステルとシェラザードやケビンも予想以上に戦えたので、戦闘はすぐに終わった。
「ま、まあいい……。これで時間は稼げた……。あとは大尉殿にすべてをお任せするだけだ……」
「え………」
他の特務兵達が倒れている中、一人の特務兵が呟いた事にエステルは驚いた。
「じょ、情報部に栄光あれ……」
そして特務兵は気絶した。
「ちょ、ちょっと!?」
「アカン、気絶してもうた。」
ケビンは特務兵の状態を調べて、溜息を吐いた。
「ねえ、シェラ姉。『大尉』ってもしかして……」
「ええ……あのしぶとい女でしょうね。」
呆れた表情をしているエステルの確認にシェラザードは真剣な表情で頷いた。
「あんたたち……本当によく来てくれた!」
「ありがとう……君たちは命の恩人だよ。」
エステル達が相談しているその時、倉庫番達が近寄ってお礼を言った。
「えへへ……どういたしまして。あれっ……」
お礼を言われたエステルは大きな機械に気付いた。
「ああっ!」
「どうしたの、エステル?」
「なんかゴツそうなオーブメント装置やねぇ。何に使うもんなんや?」
驚いて機械に近寄ったエステルにシェエラザードは尋ね、ケビンは機械の正体を尋ねた。
「アルセイユ用に開発された高性能のオーバルエンジンよ!確か3つあったはずなのに……」
ケビンの疑問にエステルは焦った表情でレンを探していた時、エンジンを運んでいたのを思い出し、数が足りない事を言った。
「ああ、こいつらの仲間が運搬車で持っていったんだ。この先にある波止場の方に……」
「あ、あんですって〜!?」
倉庫番の答えにエステルは声を上げた。
「嫌な予感がするわね……。波止場に急ぐわよ!」
「了解っ!」
「よしきた!」
そしてエステル達は先を急いだ。
「フン、やはり来たわね。」
エステル達が奥に到着するとそこにはカノーネと複数の特務兵、そして特務兵に拘束されたデュナンがいた。
「カノーネ大尉!」
「フン、元大尉ですわ。犬どもが騒がしかったからもしやと思って出てみれば……。遊撃士というのはよっぽど鼻が利くみたいね。」
「なめんじゃないわよ!あんな真似をしておいて!しかも関係ない子まで……絶対に許さないんだからね?」
「何を言ってるのかしら?私はただ、公爵閣下の王位継承をお手伝いするだけ。部外者はすっこんでいなさい。」
自分を睨み、怒鳴るエステルにカノーネは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「はあ!?公爵さん!?あんたまた馬鹿なことを……」
「だ、誰がこのような無謀な計画に荷担するかっ!こ、こやつらは私のこと
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