第38話
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が2階に上がると、全員が倒れていた。
「アガット、オリビエ、ジンさん!」
アガット、オリビエ、ジンの3人は机にうつ伏せて、眠っていた。
「ミント、ティータ、クローゼ!」
ミント、ティータ、クロ―ゼの3人は本棚の近くで横になって倒れていた。
「あっちゃあ……。全員やられたみたいやね。」
そしてケビンがフィリップと共に2階に上がって来た。
「どや、無事そうか?」
「う、うん……。眠ってるみたいだけど……。一体全体、どうなっちゃってるのよ〜!?」
「ふむ、どうやら一服、盛られてしまったようですな。皆さん、急に睡魔に襲われ崩れ落ちたように見受けられます。」
「た、確かに……」
「おお、鋭いですやん。」
フィリップの推測にエステルとケビンは感心した。
「あれ、この手紙………」
そして辺りを見回したエステルはアガット達が倒れている机の上に置かれてある手紙に気付いた。
「ちょっと待て……。それ、俺らが受け取った封筒と同じとちゃうか!?」
「う、うん!」
ケビンに急かされたエステルは手紙の内容を読み始めた。
娘と公爵は預かった。返して欲しくば『お茶会』に参加せよ。
「あ、あんですって〜!?」
「こ、公爵閣下が……!?」
手紙の内容を読み終えたエステルは驚き、また内容を聞いていたフィリップも驚いた。
「『お茶会』の場所はやっぱり王都やったか……。そこに書いてある娘ってのは誰か分かるか?」
「はっ……!」
ケビンに言われたエステルはギルド内でまだ見かけていない人物の事に気づいた。
「レン!?レン、どこにいるの!?」
血相を変えたエステルは3階に上がって捜したが、レンはいなかった。
「どうやらその子が掠われたみたいやな……。エステルちゃんの仲間か?」
「ううん、ある事情で預かっている子なんだけど……。よりにもよってこんな事に巻き込んじゃうなんて……!」
「エステルちゃん……」
「エステル様……」
悔しさと悲しさが混じった表情をしているエステルを見て、ケビンとフィリップは心配した。そしてエステルは気を取り直して、フィリップに謝った。
「ごめん、フィリップさん……。ひょっとしたら公爵さんもとばっちりを受けたのかも……」
「いえ、そうとは限りますまい。仮にそうだとしてもこんな時間まで1人きりで遊び呆けている閣下の責任です。どうかご自分を責めないでください。」
「そうやで、エステルちゃん。まずは手紙の『お茶会』が何なのか突き止めるのが先や!」
「う、うん……」
2人に元気づけられたエステルは『お茶会』を突き止める為に手紙を読み直した。
「そう
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