暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
110話:『星々(れきし)』(中編)
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る。
目の前で消し去られそうな光があるなら、この手で守りたい。そう決めたなら、もう逃げ出せる場所はない。迫る脅威と悪意に、向き合い戦う。
その決意があれば、きっとその手は届くだろう―――助けを求め伸ばす、誰かの手に。
突き出した手は、見事に相手の腹部に命中した。
「うぐ…」という呻き声と共に、数歩後退。そこへ赤く染まっていたのが、黄色に変化した腕を勢いよく振るう。
瞬間、その腕に付いていた鋭い爪が展開され、男の装甲を抉る。そしてバツ字を描くように両手に展開された爪を振るい、更にダメージを与える。
その体は鮮やかな紫から、赤・黄・緑の三色に分かれ、それぞれ動物や昆虫の意匠となる。
それは他人(ひと)の欲望を見ながら、大きすぎる救世主願望を乗り越え、守るべき空間(せかい)を獲得した男の姿……
―――欲望の王オーズ
「ぐッ…」
黄色い爪に傷つけられた胸を抑え、呻きながら後退する。
ダメージを受けつつも踏みとどまり、剣を抜く。振りかぶる姿を見て、防御の為に爪を構える。
「お前≠ヘどうする!? もし俺≠ノ勝った後、奴らと渡り合えると思っているのか!? 強大な力を前に、どう抵抗するというんだ!?」
「………」
一合、二合…と、剣と両手の爪が打ち合わされる。
金属音の中で叫ばれる問いに、しばらく沈黙を貫く。が、互いの武器がぶつかり両者が弾かれた瞬間に、口を開いた。
「……確かに、俺一人だけじゃ無理だろう。あの強大な力に、一人で立ち向かうのは―――」
「あぁ、到底無理な話だろうさ!」
再び、金属音が響く。鍔迫り合いの形で、両者の顔が眼前に迫る。
「だからこそお前≠ヘ奴らの手に落ち…!」
「大切なものを傷つけた」
「それが分かっていながら、何故戦う!? 敵わないと知って、何故―――」
「だからこそ、仲間達が―――あいつらがいるんだッ!」
そう叫んだ瞬間、弾かれる両者。再び斬り結ぶために、二人は動き出す。
敵わないと知って、できないと言われて。それで足を止めるか? そこで想いを諦めるか?
―――そんなことで、諦めてたまるか!
瞬く星達、初めの頃と比べると随分きらびやかになったそこに、一人の男性がいた。
どことなく冴えない雰囲気を纏う彼は、空に輝くいくつもの星を、少し古びた望遠鏡で覗いていた。
それはまるで、彼らの歴史を見ているよう。
『ねぇ…君はヒーローって、好き?』
レンズから目を外し、それでも星を見上げて彼は聞いてきた。
それ
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