暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
110話:『星々(れきし)』(中編)
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超える力になる! 限界をぶち壊す力に!』
絆を紡げ。限界なんて、自分の手でぶち壊してやれ!
「はいッ!」
青年―――否、もう彼は先程の青年ではなかった。
古風なリーゼントはそのままに、背丈は伸び、学ランはきちっとしたスーツに変わっていた。
彼の言葉に、大きな返事を返す。それを聞いた青年は、ニカッと笑い手を差し伸べてきた。
その手を握り、組み替える。離してから数回拳を打ち付け合う。
これでお前とも友達(ダチ)だな、そう言うと彼は光となり、赤い宝石へと消えていく。炎≠ヘ灯り、星は輝く。
強く輝く一つの星を中心に、いくつもの星々が輝く。他の星々より強く輝くそれらは、まるで互いの絆≠主張するかのよう。
前を向き、一歩踏み出す。大きく、自分の信じる道を進む一歩を。
―――踏み出せ、Giant Stepを!
「おおおぉぉぉぉぉ!」
ガツンッ! と、大きな音が響く。
「ガッ…!?」
苦痛による声が漏れる。
小さく飛んだところから繰り出されたのは―――頭突き。
頭部と頭部がぶつかり合い、その反動で両者が離れる。だがこんな攻撃を予期していなかった所為か、ぶつけられた男はよろけて数歩後退する。
追い立てる男、後退した男の肩を掴み、膝蹴りを二度男の腹部に食らわせる。
攻撃を受けた男は、痛みを引きずりながら呻き後退する。そこへ更に前蹴りを、男の腹部へ放つ。
カブトムシのような姿から、白く宇宙服のような姿に変わった男。スペースシャトルのような頭部を人撫ですると、右手を後ろに引く。
友との絆を信じ、不可能を超え、一直線に進み続ける漢≠フ姿……
―――宇宙の戦士フォーゼ≠セった。
「ぐ、このぉ…!」
よろよろと立ち上がる男、そこへ走り出すフォーゼとなった男。立ち上がった男も拳を構え、迎え撃とうとする。
交錯する両者の拳、だが相手の拳を潜り抜けながら突き出した男の拳が、オレンジ色のエフェクトを纏う。
そして相手の腹部に到達する前に、そのエフェクトは同色のロケットへと変貌を遂げる。
「なッ…!?」
「ライダー……」
オレンジ色のロケットは、エンジン部分から火を噴く。
「ロケットパァァァンチッ!」
「があぁぁぁぁ!!」
推進力を力に変えて、男を吹き飛ばす。くの字のように飛んでいく男、地面…もとい水面を削りながら転がる。
腹部を抑えつつ、上半身を起こす。相当なダメージがあるのか、起き上がるのがかなり遅い。
「お前ぇ…何故そこまで…!」
「………」
「試されてる…?
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